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2011年02月09日

未熟な不動産市場 インフラ充実で競争力を


ベトナムでは、不動産市場の管理体制が未熟であり、
透明性も不足しているため、
外国投資家は、他のアジア諸国を選ぶ傾向になっている。


Savill Vietnam研究評価研究部担当社長-Troy Griffiths氏は、
今後10年で、ハノイ、ホーチミン両市は、
世界でも有数の急速な発展を遂げる都市になる、と語った。
この二都市の都市化は非常に早く、
それについていくには、準備が追いついていないことも多い。

2011年、ベトナム不動産市場に導入される外国投資資金は、
急増する見込みであり、ベトナム不動産市場の
競争力が高まることが期待されている。

外国投資家の不動産投資方式については、二つのパターンがある。
それらは、
(1)既存の不動産への投資、と、
(2)不動産開発チャンスへの投資、である。
ベトナムでは既存の不動産が不足しており、
(1)のチャンスはまれである。
(2)は今後流行する傾向にあり、
特に高い金利制度が維持されることになるだろう。
つまり、不動産開発用の資金は、海外調達され、
外国不動産会社と提携することになると、思われる。

ベトナムには余剰の土地がたくさんあるものの、
管理や開発の経験が不足しており、金利が高いため、
国内の財政力で不動産市場を開発することは、非常に難しい。
現在、ベトナム不動産市場に対して高い関心を示しているのは、
主に韓国、日本、マレーシア、インドからの投資家である。

住宅用不動産及び小売用不動産は、
外国投資家から最も関心を集めている分野である。
この2種の不動産は、今後、急速発展が見込まれるベトナムで、
大きなチャンスを与えるものである。

ただ外国投資家は投資前に、当然のこととして
不動産案件の分類、質の評価、規模と収益性、
法律面等の条件を確認する。
現在、彼らの条件を満たす不動産案件は、非常に少ない。

また現在、ベトナム不動産市場には二つの問題がある。
それらはインフラ整備と、不動産案件の取引の透明性の問題である。
政府は大規模インフラ整備計画をいくつも発表しているが、
いずれも人口増加によるニーズに対応するためのものである。

ベトナムは今後、エネルギー施設、国内外交通施設等の
インフラ整備が充実化しない限り、
他のアジア諸国とまともに競争することはできない。



CafeF.vn  2011年2月9日

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