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2011年07月08日

総額1,900億USD ~ベトナムの社会経済開発計画~


先頃、ベトナムのズン首相は決定No.1081/QĐ-TTgで「2020年~2030年の
成長を見込むハノイ市社会経済開発全体計画」を認可した。


この計画によると、ハノイ市の経済成長率は2011年~2015年に年間平均で
12~13%、2016年~2020年で11~12%、2021年~2030年には9.5~10%に
達するという目標が立てられている。

2015年現在でハノイ市民の一人当たりのGDPは4,100USD~4,300USDであり、
2020年までに7,100USD~7,500USD、2030年で16,000USD~17,000USD達成を
目標としている。

ハノイ市の人口は2015年で720万人~730万人、2020年までには790万人~
800万人、2030年に約920万人となることが予想されている。職業訓練済みの
人材は2015年に人口の55%以上、2020年の時点で70%~75%を目指しており、
ハノイ市をベトナム国内で質の高い人材育成の地とする。

急速な発展を見せるサービス分野

財政、銀行、保険、証券、郵便、通信、科学技術、医療、教育訓練などに加えて
コンサルティング、公共運搬等のサービスを促進し、サービス分野全体の急速な
発展を目指す。

ハノイ市は北部での先進財政・銀行地域となり、ベトナムにおける重要な役割を
持つとともに、ハノイ市自体が北部で最大の観光エリアとなる。

15件の新たな工業団地建設と工業団地そのものの拡大

ハノイ市はサービス分野とともにIT、新資材技術、電子工業、精密機材製造、
薬品工業、美用工業等の先進技術も開発の中心としている。

政府の認可を得た新たな9つの工業団地を2015年までに建設し、2030年までで
15件の工業団地の建設と工業団地自体の拡大を行う。郊外の工業加工地を開発し、
環境汚染のない工業に重点を置く。

13万5,000人~14万人を毎年雇用

経済の発展とともにハノイ市では労働人材の活用が重視されている。2011年~
2015年までの間、毎年13万5,000人~14万人の労働者を雇用し、2016年~
2020年までで15万5,000人~16万人を雇用することを目標とする。

インフラ整備

交通渋滞の解決に向け、道路、鉄道、地下鉄、地下工事等の交通インフラ整備は
全体的なバランスが取れるように行う予定となっている。

ハノイ市は交通省との協力体制により、国道や高速道路を整備する。

計画全体で見た経済社会投資総額は2011年~2015年が1,400兆VND~1,500VND
(690億USD~700億USD相当)、2016年~2020年では2,500兆VND~2,600VND
(1100億USD~1200億USD相当)になると予測されている。


Vneconomy.net  2011年7月8日

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