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2010年05月07日

FDIセクターの給与 2年後に15%上昇


外国直接投資関係企業は
最低賃金に基づいて労働者の給与を計算している。
この方式で計算すると、
低賃金であるという意見が多く寄せられた。
以下はPham Minh Huan社会労働傷病兵省次官への
インタビューである。


 Q:FDI企業が労働者に支払っている賃金が月143万VNDで
   最低給与より7%程度しか上回っていないことについて
   どう考えますか。

Huan次官(以下次官):
     FDI企業数社は労働者に低水準の給与を支払っているが、
     基本給の他に手当てを支給している。
     理由は社会保険の納入資金を減らすためである。
     そのため、FDI企業で働いている労働者の平均月収は
     143万VNDより高い。

     2009年と今年は経済危機が発生したため、
     FDI企業が様々な難問に直面し、
     賃金を引き上げることができなかった。
     しかし、労働省は今後のFDIセクターの昇給計画を立てた。
     具体的には2年後に昇給率が年間15%としたが、
     来年に首都圏におけるFDI企業の最低賃金が
     月150万VND~160万VNDに引き上げられる予定だ。

 Q:この昇給率では、まだインフレの上昇を補足できないので、
   労働者の生活はまだ困難だと思われるが?

次官:労働者の生活を確保するため、
   労働省としては出来るだけ賃金を引き上げてもらいたいが、
   原則として労働者と企業の両者で決められるものである。
   政府は両者の間に立つだけである。
   給与を高く上げると、外国側も意見を出し、
   経費が増えると、外国企業がベトナムに投資する意欲がなくなる。
   経済を発展させ、失業状況を改善することは
   政府の大きな目標であるが、
   最低賃金は一般の労働者の権利を守るために
   規定されたものである。
   その引き上げも段階的に実現する必要がある。
   
   現在、国営企業の最低賃金はFDI企業より30%低い。
   そのため、FDI企業の最低賃金が
   より多く引き上げられる場合、
   国営企業は同じ様に引き上げることは困難である。
   WTO加盟計画によると、
   2012年までに国営企業とFDI企業の最低賃金が同水準になる。

 Q:現在、行政機関の給与が一番低く、
   最低賃金は月73万VNDしかないが、
   今後、どのように改善する予定があるか?

次官:政府行政機関の給与が国家予算に不足するが、
   現在、国家予算の超過支出が年々増加しているので、
   公的機関の最低賃金を急に上げることはできない。
   重点経済エリアを有する地方には
   FDI企業が沢山進出しているが、労働者の給与は安くない。
   特にホーチミン市とハノイ市の平均賃金は
   一番高い水準である。


サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年5月5日

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