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2011年08月29日

カジノ活動 法律のガイドライン待ち


ズン首相は財務省に、9月中に外国人対象の
有償ゲーム営業活動に関する規定案を、
早期提案することを求めている。
今はカジノ整備の投資家業界の中で、
競争が最も激しくなっている時期である。


「有償ゲーム」とカジノ活動を分離

このように、首相は、外国人対象の有償ゲームに関する
規定作成を求めているが、
カジノの内容は入っていない。
これが注意すべきことである。

また現行規定では、外国籍を持っている人だけが
有償ゲームに参加できる。

2009年に財務省が規定案を提案し、
政府のホームページに掲載されたが、
今までこの規定はまだ認可されていない。
有償ゲームの複雑性について、
ベトナム政府は充分に認識していることの現れである。

また、以前提案された規定には
「有償ゲーム」にカジノも含まれたが、
現在はこの二つが別々に規定されているため、
カジノについて別に規定されると見られる。

カジノを含む有償ゲームサービスは、
以前からベトナムでは余り勧められていない活動であり、
認可された案件は僅か。

他方、認可されたカジノ案件でも厳しく審査され、
常にリゾート・ホテルの投資とともに認可されており、
カジノだけの投資案件は認可されていない。

現在適用されている規定は、カジノの活動を制限している。
企業法、商業法が「不法賭博の禁止」を規定している。
投資法は有償ゲーム営業活動を、
条件のある投資分野として規定している。

また、WTO加盟公約で、ベトナムが複数の分野を
オープンにすることを約束しているが、
賭博関係のサービス分野は完全にはオープンしておらず、
有償ゲームサービス分野だけオープンするとした。


問題点 山積み

投資活動管理の分権趣旨が実行される時から、
各地方が独自で、投資の案件と規模によって
投資許可を発行することができる。
そのため、多くの省・市が、
カジノ活動の投資案件の認可希望を、中央整備に出した。

2008年5月、ACDLグループは、Ba Ria-Vung Tau省における
カジノサービスを含むHo Tram多目的投資計画を認可された。
その後、Da Nang市における
Silver Shore Hoang Datの投資計画も認可された。

去年、カジノサービスを含むHoi An南リゾート投資計画も認可された。

ベトナム政府の趣旨としては、現時点までに
Phu Quoc 島のみカジノ活動の展開を認可している。
同計画は政治局まで認可を得た。
つい先日、Kien Giang省はPhu Quoc島で、
カジノを含むリゾート投資計画を
130ヘクタールの敷地で展開することを企画した。
Kien Giang省は充分な財政力を有し、
100%投資額(40億USD以上)を支出できる外国投資家を
競争入札方式で選抜することを知らせた。

問題は、政府閣僚がカジノ活動の展開に対して
様々な観点を持ち、これらの観点が統一していない状況である。

応援者は「カジノがないので、毎年10億USD近くの
外貨資金が外国に流れている」と言う意見を出した。
カジノの活動が展開できる場合、
現地の経済状況がすぐに変わる、としている。

逆にカジノは、観光客集めの様々な方法の中の一つであり、
決定的な要素ではないと考える者もある。

問題はカジノをオープンする場合、観光客を集められるか、
単に現地のベトナム人しか集められないのか、ということである。
カジノ活動が最初の目的と外れてしまう可能性がある。

実際、ベトナムのカジノは、ラスベガスやマカオのように、
外国観光客を集められる可能性が低い。

以前、ロシアがカジノ活動をオープンした。
カジノが沢山でき、制限したくても出来ない状態になっている。
カジノの活動とともに社会問題が多く発生しているはずである。

また、ベトナムではカジノ活動に対する法律がまだ不足で、
カジノの活動の利益が、政府と投資家の間で、
どの様に調整するか、資金の流れの管理方法もまだ定まっていない。

投資家側には、カジノの活動があると、
リゾートの魅力性が高まると考えられている。
また、将来、カジノの活動が認められるまでに、
事前にカジノ活動の営業の認可を得たい。

ベトナムのカジノは、アジア地域の他のカジノと
どの様に競争するのか、と言う質問に、
Lloyd Nathan-Ho Tramリゾート計画の投資担当者は、
ベトナムカジノの特徴があるので、
マカオ、シンガポール、マレーシアのカジノとは違うと述べた。



Vneconomy.net  2011年8月29日

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