ブルーチップ ベトナム投資ニュース

国家監査委員会の統計によると、2010年末の時点で21社の国営企業が
財政分野、銀行、証券、保険、不動産、投資ファンドに対して
37.735兆VNDを投資した。

だが、財務省の統計では同時期に国営経済グループは21.814兆VNDの
投資を実施したとされている。この統計は昨年11月に国会へ提出された
2006年～2010年の国営企業活動実情と2011年～2015年の方針に関する
報告書に掲載され、国家監査委員会の統計は今年7月18日に発表された。

2010年末の統計における国家監査委員会と財務省の差は15.921兆VNDで、
この数値は決して小さなものと言えない。

また、中央企業の報告では同じ時期で国営企業21社の主な分野以外に対する
投資総額は22.590兆VNDに達することが掲載された。

EVN（ベトナム電力会社）の場合、国家監査委員会の報告によれば投資額が
4兆5,514億VNDを達し、資本金の4.13％を占めている。
しかし、この一方で副社長のDinh Quang TriEVN氏は、投資金額が
1.1兆VNDに減ったと述べている。

また、国営企業の同様な投資金額は最近アップデートされていない。

最近、実施された政府の国営企業改善計画では、主な分野以外への 投資資金を2015年末の時点で換金しなくてはならない。 しかし、多くの国営企業は現時点でこの指導に従っていない。 例えば、ゴムグループは工業投資を主な営業分野として補填することを 要請しており、石油グループはPVFC（石油財政株式会社）およびPVI （石油保険株式会社）への投資資金を換金しないことを要請している。 PetrolimexのPG Bankへの投資案件は引き続き確保されている。 これらは他の分野への投資利益が大きいことが主な理由となっている。 専門家の多くは国営企業による換金計画の実行を懸念している。 ベトナム政府の決断は非常に重要なことと捉えられている。