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2010年04月19日

ベトナム輸出業者 EU市場への4つの難関


現在、ベトナム輸出業者がEU市場に入るための
大きな「難関」に直面している。


2009年にはベトナムーEU輸出入額が152億USDに達し、
2008年より6.67%減となった。
そのうち、EUへのベトナム輸出額が93億8000万USDに達し、
前年より13.57%を減らした。EUからのベトナム輸入額は
58億3000万USDに達し、2008年より7.07%を増加した。

これにより、ドイツ、イギリス、フランス、オランダが
引き続きEUの中でベトナムの最大輸出市場であり、
平均成長率は年間20%である。

ただ、現在、EU市場への輸出する際に、ベトナム企業が
大きな「難関」に直面している。

4つの「大難関」

①各国、各地域の好み、消費習慣、言語、営業文化が異なるが、
 EU市場への導入商品が27カ国で販売されている。
 そのため、一つの国に輸出する商品が
 残りの26ヶ国にも対応できなくてはいけない。
 それはベトナム企業にとって大きな挑戦である。
 さもないと、ベトナム企業が地域、国家、消費グループに合う
 個別の商品を輸出しなくてはならない状況になり、
 経済的な成果が高くない。

②EU市場は人間の健康、環境保護、安定的な発展等のことを確保するために
 様々な厳しい技術規則を適用している。
 そのため、これらの技術的な規則に適応できる企業が多くない。
 具体的には、2009年にReach化学物法が適用され、
 どんな化学物を利用することも事前に申請し、
 化学物の影響を研究しなくてはいけない。
 ベトナム企業は化学物を輸出しないが、
 商品の生産に化学物を利用するために、
 化学物の出典及び研究を行う必要があり、単価が高くなる。
 同時にIUU規定(不法で魚釣りを防止する規定)も
 2009年6月より適用されたため、
 各輸出水産物関係の行政手続が複雑になった。
 2009年には新しい規定を適用すると共に、
 ECが水産物、農産物、蜂蜜等の輸出商品に対する食品衛生安全を
 検査する。

③現在、EUは地域内の生産確保政策を維持している。
 EU市場への輸出が急速に成長すると共に、
 期待できないことも発生する可能性が高いので、
 EUが自衛の対策、ダンピング防止対策を実施する。
 2008年から2009年の経済危機の背景において、
 EUにおける地域内市場の保護主義が強くなる。

④EUはベトナムだけではなく、多くの国にとって注目の輸出市場である。
 2009年、世界中の経済衰退の背景において、
 消費需要はかなり減ったが、多くの国が危機を乗り越えるために
 輸出を促進する方法を選んだ。
 そのため、EU地域内、特にEUに加盟したばかりの東ヨーロッパの
 各国の競争が激しくなった。
 これらの東ヨーロッパの商品が、ベトナムの輸出商品と同様であり、
 EU地域内の貿易優遇制度を受けられる。
 また、近年、ベトナムに対するEUの政策が積極的に変更されたが、
 Lomé (ACP)公約を締結した国に対する政策より優遇されていない。
 例えば、アセアンの中ではEUがシンガポール、タイ、インドネシア、
 マレーシア、フィリピンの5カ国に対して高い優遇制度を適用している。
 これらの国は市場経済が有する国と認められたが、
 経済環境はベトナムと余り変わらない。



InfoTV 2010年4月19日

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