ブルーチップ ベトナム投資ニュース

香港のメディア誌によると、
2009年にはベトナム市場で営業活動をしている
ベトナム及び外資系飲料会社が10％を超える
成長率に達した。

この成績はTNSベトナム市場研究会社の調査結果による
広告経費の増加で現れた。
2009年にベトナムのドリンク市場の広告売上が
2008年同期に比べ93％増加し、
2009年前半には3610万USDだった。

この内、炭酸ドリンクの広告売上は
2009年前半には410万USDだったが、
2009年11月までに前半より約100％増加（800万USD）した。

2009年前半、ベトナムの売上ランキングで
テレコム、食品、美容分野に続いて
ドリンク産業は4位の成績を収めた。

また、ベトナムのドリンク市場に関する
Euromonitor International (イギリス)の調査研究結果によると、
2008年にはベトナムのドリンクの消費は
1人当たり9.5リットルしかないが、
今後も成長していくと予測され、
ドリンク製品の販売価格は昨年20％近く値下げされた。

Euromonitor Internationalによると、
2008年にはドリンク市場の販売総額は
4.4兆VND（2万5500万リットル）に達した。
Coca-ColaとPepsiCoは炭酸ドリンク市場を掌握している。
今年中にベトナムで最大の売上に達する
10種類の炭酸ドリンクのうち、
4種類（Coca-Cola、Sprite、Fanta、Schweppes）が
Coca-Colaの製品である。
一方、PepsiCoも4種類（Mirinda、Pepsi、7-Up、Evervess）が
ランクインし、 TribecoとChuong Duongは各1種類だった。


ベトナム 核心の市場

Muhtar Kent －Coca-Colaグループ会長兼代表取締役社長は
2009年9月の初めてのベトナム訪問の際、
今後の3年間で2億USDの追加投資を発表した。

この投資の目的は生産規模を拡大するとともに、
販売ネットワークを強化し、
PR活動及び人材養成を積極的に促進するためである。

Kent会長によると、
Coca-Colaの各種製品が2年連続（2008～2009年）で成長してきた。
現在、同社はベトナムで50社の大手販売代理店があり、
全体では30万社の販売代理店が存在し、
1500人の社員がいる。

Coca-Colaの投資方法について、
Damien Duhamel－Solidiance創造・PR戦略コンサルティング会社社長
（本部：ホーチミン市）は、
「炭酸ドリンク以外の商品も入れると、
　Coca-Colaベトナムは2009年に12％の成長率に達した。
　我々はドリンク市場が2010～2015年まで追加で
　40％拡大すると確信している。
　そのため、今後3年間でベトナムへの追加投資2億USDを決定した」
と述べた。

Saad Abdul-Latif-PepsiCoアジア・中東・アフリカ地域会長は
「2.5億USDの投資資金により、
　ベトナムは我々にとって最も重要な発展途上の市場になる」
と述べた。

Saad会長は3つの理由で 上記の様に考えた。

①ベトナムは政治が安定している。
②若い世代の人口が多く、勤勉でドリンク産業の発展にとって
　適切な環境にある。
③ベトナムの人材が非常に豊富である。

計画によると、PepsiCoは2.5億USDの投資資金を
北部、中部、南部に投資し、
生産能力、設備の整備を充実するとともに、
各商品のブランド力をアップして
製品の種類を拡大する。

2010年5月22日、PepsiCoベトナムは
Can Tho省・Tra Noc工業団地で
最新ソフトドリンク工場の操業を開始した。
この工場の投資総額は3000万USDである。

これはハノイ工場、Dien Ban工場、Hoc Mon工場、
Binh Duong工場に続くPepsiCoのベトナムにおける
5番目の工場となる。

2年前にPepsiCoベトナムは
DaLat市でポテト栽培計画を発表した。
目的はBinh Duong省の工場で
Pocaスナックの原料（3000万USD）を供給するためである。
この工場は2008年6月から操業を開始し、
年間1万トンの生ポテトを仕入れる。

一方、Coca-Colaの3年間の投資戦略について、
Pham Phu Ngoc Trai－PepsiCo東南アジアの対外コンサルティング会議会長は
上記の追加投資資金により、
PepsiCoがBinhDuong省とCan Tho市の工場に引き続き投資し、
新しい工場を建設するとともに、
ファーストフードとドリンク製品を拡大すると述べた。