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2011年04月11日

VNPT 携帯電話会社2社の所有が不可に


現在、VNPTはベトナムの最大携帯電話会社2社の
VinaPhoneとMobiFoneを100%所有している。


政府議定No. 25/2011/ND-CPによると、
VNPTはこの2社のうち1社を民営化するか、
2社を合併しなくてはならない。

議定No.25/2011/ND-CPは、
1社の通信会社の20%を所有している機関投資家、個人投資家が、
他の通信会社の20%以上を所有することができないと規定している。


VNPT 経営形式変更を迫られる

通信法実施に関する詳細なガイドラインとしての
政府議定No. 25/2011/ND-CPは6月1日より有効となり、
その中で通信サービスを提供する企業は、
政府管理機関に、20%所有の機関、個人のリストを
報告しなくてはならない。
この条項はVNPTの組織構造に直接に影響を与える。

現在、VNPTはVinaPhone とMobiFoneの100%を所有している。
上記の規定に従うためには、VNPTが①1社を民営化する、または、
②2社を合併し、1社の通信会社にする、という二つの方法がある。

分析業界によると、上記はVNPTにとって非常に難しい問題である。
現在、VNPTはMobiFoneの民営化を準備しているが、
VNPTがMobiFoneの最大20%しか所有できないことが、
VNPTの「健全さ」に必ず影響を与える。

現在、MobiFoneはVNPTの労働人材の4%しか占めていないが、
VNPTの利益の約50%を占めている。
MobiFoneは引き続きVNPTの「財政供給源」であるため、
①の方法を選ぶことができないと思われる。
②の方法を取れば、MobiFoneとVinaPhoneが合併され、1社になる。

実際、2つの会社を合併することは難しくないが、
MobiFone とVinaPhoneは、市場でブランド力が高い企業である。
VNPTがこの2社を合併すると、一つのブランドを無くさなければならないが、
VNPTはこれが適切は思わないだろう。


携帯電話サービス供給への投資 最低7兆5000億VND

議定No.25/2011/ND-CPは、帯域ネットワークの携帯電話会社の
設立条件を規定する。これにより、携帯電話会社は
最低200億VNDの資本金を有し、設立当初は、
ネットワークの開発のために3年間で最低600億VNDの
投資資金が必要となる。

帯域ネットワークを開設しない携帯電話会社は、
最低5000億VNDの資本金を有する必要があり、
当初3年間の投資額は最低2兆5000億VND、
開発のための15年間で最低7兆5000億VNDが必要となる。

固定衛星及び移動衛星を利用する通信会社の設立条件としては、
資本金が最低300億VND、当初3年間で1000億VNDが必要である。

ベトナム通信市場での競争が激しくなっているとともに、
共同できない企業が倒産し、サービスの中止もありうる。


外国投資家 ベトナム通信会社と営業提携も

議定No.25/2011/ND-CPの4条は、外国投資家が
直接投資方式及び間接投資方式で、通信サービスの投資営業を
行うことができると規定した。
帯域のない通信サービスを提供するための直接投資の場合は、
外国投資家が営業協力契約を結ぶことによって、
ベトナム通信会社と提携することができる。

ただ、帯域がある通信サービスを提供する場合は、
外国投資家はベトナムで帯域の開設ライセンスを有する通信会社と
提携することができる。



Vneconomy.net  2011年4月11日

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