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2012年03月15日

病状悪化のベトナム企業


ベトナム企業の健康状態が優れない。これには2011年のベトナム企業に関する
商工会の報告書が関係している。同報告書は2012年3月14日に発表された。


大企業が弱っている

調査の対象となった5つの分野(生産・食品加工、皮関係製品の生産、
自動車・バイク生産、ロジステック、旅行)で活動する企業は基準のレベル2を
達成しているが、細かく分析すると不安定な状況である。

小規模な企業は計画通りに清算状況を維持できたが、大手や中規模の企業は逆である。
例えば、自動車・バイク生産の分野は最低レベル(2.3ポイント)だが、小企業は
4ポイントに達しており、それ以外は基準以下の1.2ポイントと1.5ポイントだった。

この指数について、Pham Thu Hangベトナム商工会事務局長兼研究チームリーダーは
これら3つの生産分野が基準レベルに達していないことを明らかにした。中規模および
大企業の借金は返済可能な範囲を超えた。

ここで注目すべきは、この状況が1年で発生したことではなく、長期にわたって
いることだ。2011年の営業不振は2012年に上向くと思われたが、財政力(清算力)の
弱さが未だに存在している。

この2年間、企業は高い金利を負担しなくてはならなくなっている。小企業は利益が
金利をカバーしきれていないが、大手や中規模の企業がよりは良い状態である。

これは銀行にとって重要なメッセージとなっており、ベトナム銀行ネットワークでは
短期調達資金を利用して中長期借金に対する企業の需要に対応することを検討している。

小企業は資金源で難航

この報告書で言う流動性に関する3つの指数とは、現在の清算指数、早期清算指数、
金利をカバーできる指数であり、中小企業はそれぞれの清算指数を達成している。
また、小企業の清算能力が他をしのいでいる。

小企業については資金源を確保にくく、主に自己資金で会社を運営するということも
借金が小さい理由の1つとなっている。

企業は年間およそ18%~19%の金利を払っているが、調査対象の51%が金利を長期的に
負担できない状況となっている。

これら5つの中で旅行分野だけは借金の指数が基準を満たし、2010年に0.9倍となった。
2番目に借金指数が低いのはロジスティックである。最下位は食品加工、皮関係製品加工、
自動車・バイク生産の3分野で、借金指数は2.1倍~2.3倍。つまり、生産企業が主に
借金で運営されていることになる。

CafeF.vn 2012年3月15日

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