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2012年05月10日

大多数の企業は第1四半期で大赤字


2012年第1四半期の営業成績では多くの上場企業が
経済不況や営業分野独特の影響を受けていることが判明した。


5月8日までの統計では上場企業の81.7%が
今年第1四半期の営業成績を発表しており、Vinamilk、Dam Phu My等が
好成績を記録したが、多くの企業は好調と言えなかった。
特に大赤字となったのはVCG(ベトナム建設輸出株式会社)で
8,850億VNDの赤字、他にもSBS証券株式会社の6600億VND、
VSP(Viet Hai海運・不動産株式会社)の4924億VND、
VIG証券株式会社の870億VND等がある。

IFS (国際食品株式会社)、 SDY (Song Da Yalyセメント株式会社)、
ALT(Tan Binh文化株式会社)、TNT(Tai Nguyen株式会社)、
HLY(Viglacera Ha Long1株式会社)、TRC(Tay Ninhゴム株式会社)、
CYC(Chang Yilタイル株式会社)、Vietnam海運株式会社、
VID(Vien Dong投資商業開発株式会社)、VTC(VTC通信株式会社)、
AME(Anphanam株式会社)、HLA(Huu Lien A Chau株式会社)、
HAX(Hang Xanhカーレンタル株式会社)、VHG(Viet - Han投資生産株式会社)等も
昨年は好調だったが、今年の第1四半期で赤字に転じている。

各企業の説明では需要が大幅に減ったこと、借金金利が高いこと、
競争の激化、リスクの多さなどが売上や利減少の原因とのこと。
金利の増加によるSGS(Sai Gon海運株式会社) の230億VNDの赤字や
Ha Tienセメント株式会社の利益ゼロなどが例として挙げられる。
また、経費が前年同期の5倍に増えた結果、利益が52.2億VNDで
前年同期の3分の1に落ち込んだOGC(Dai Duongグループ)の例もある。

この状況を改善するために企業は様々な対策を講じた。
PVX(ベトナム石油工事株式会社)は経費の徹底削減を実施し、
556億VNDだった管理費を2011年第1四半期の3分の1にあたる181億VNDに
減らしたが、高金利・資金利用費用の大きさ・需要の脆弱性などによって
期待されほどの効果が出ていない。

また、営業分野の特徴も大きな原因になっている。
Vietstockの統計では、今回、赤字となった90社のうち16社が建設会社。
POM(Pomina鉄会社)、TLT(Tien Len鉄会社)などの金属精製会社も多く
資材単価は上がるが供給が需要を超えたため、製品が売れていない。

証券投資紙 2012年5月10日

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