« 大きな企業と小さな利益 | メイン | JPMorgan:USD/VNDレート安定、金利引下げに言及 »

2012年05月31日

ダウン寸前、工業の柱


ベトナム機材製造業協会によると、ベトナムの機材製造業は
かつて今のような困難に見舞われたことがない。
年初から今まで数百社の機材製造会社が活動を中止し、倒産した。


「死んでも」発表できない

ハイフォン市ではTam Bac造船株式会社、Thanh Long造船株式会社、
Ha Long造船株式会社など、年初から多くの機材製造会社が経営困難のため
営業を停止した。

生産活動の一部しか維持できず、在庫の山という状況の企業が少なくない。

国家機材製造重点計画で投資されたQuang Trung Ninh Binh機材製造工場は
今も数十台のクレーン、造船用、水力発電用の数十トンの重体設備が
在庫として残っている。

ベトナム機材製造業協会のNguyen Van Thu会長によると、機械製造業の不況は
資金不足が最も大きな原因。現在、50%の企業で資金が不足し、利益は平均で
年間3~5%程度だが、年間17%の金利によってどの企業も借金できない。

機材製造業は2020年まで「ベトナム機材製造開発戦略」および
「重点機材製造開発計画」で優先的に借金できることになっているが、
最近の10年間は8つ案件を除き、借金金利が高く設定されている。
例えば、2011年にはベトナム開発銀行が機材製造会社に対する優遇制度で
資金を貸し付けたが、金利は年間11.4%が適用された。

商工省重工業局のNgo Van Tru局次長は、機材製造投資家が金利0%で
10年期限の借金をする場合、金利が11%を超えることは考えられないとした。

加えて借金の手続きは複雑を極める。

一件の機材製造案件を実施するためには最低でも3~5年かかるが、
金利が年間で統一されておらず、投資家は計画を調整し続けることが必要。
現時点で金利は17%が適用され、機材製造業への優先制度はないため、
企業側は甘んじるしかない。

ベトナムの機材製造分野はアジア地域で見るとかなりの時代遅れだ。
現在、80%のベトナム機材製造市場が外国企業に掌握されている。
工場整備、国家工事の入札でベトナム企業はいつも外国企業に負ける。

今後の10年間でベトナムに100件の発電所を設置する計画があり、
機材製造の分野にとっては大きなチャンスと言えるが、ベトナムの企業が
これを生かせるかどうかには大きな疑問が残る。

Vef.vn  2012年5月31日

« 大きな企業と小さな利益 | メイン | JPMorgan:USD/VNDレート安定、金利引下げに言及 »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー