ブルーチップ ベトナム投資ニュース

4月の政府会議で提案された国営企業の再構造計画に関連して
2011年の9月時点で国営企業が415.347兆VNDの借金を抱えており
国全体の借金総額で 16,9%を占めていることが分かった。

国営企業12社の借金合計は218.738兆VNDで、
これは銀行分野における貸付総額の8.76%に相当する。

計画によると借金のある85社中30社はその額が株主資本の3倍以上。
借金／株主資本の比率が10倍以上にもなる会社は実に7社もあり、
内訳は工業建設公社、第1交通工事建設公社、第5交通工事建設公社、
第8交通工事建設公社、軍隊ガソリン・オイル公社、Thanh An公社、
高速道路開発公社だった。

2011年10月現在、ベトナムには1,309社の国営会社が存在し、
経済グループと特別公社が各11社、一般公社が74社となっている。
国営企業の総資産は1760兆VNDで、株主資本がおよそ700兆VND。
2010年には国営企業だけでGDPの34％を占めていた。

業績レベルでは多数の国営企業が黒字で国家予算に大きく貢献している。
最も大きな利益を生んだのはlà PetroVietnam、VNPT、Vinacomin、
Viettel、Song Da、北部食糧公社、Sai Gon商業会社だ。

しかし、その一方で大赤字となった企業もある。
具体的な例としては EVN ( 2010年12.313兆VND赤字)や
Vinashin (2009年5.000兆VND赤字)、ベトナム茶製公社、
軍隊ガソリン公社、建設公社等が挙げられる。
各国営企業の赤字は2011年の末時点で累計26.110兆VNDとなっている。

この長間で数社が金融機関、証券会社、証券投資ファンド、保険会社、
不動産会社などに出資した。まだ営業活動の資金が制限されている状況で
他の分野に投資するのは適切なことではなく、投資自体が効果的に
行われているとは言えない。