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2012年07月05日

税金の高さが影響 ~外国投資資金導入~


資本剰余金に適用された税率25%という数字が
ベトナムにおける外国投資家の換金比率に影響を与えている。


Mekong Capitalは個別発行株式に対する投資ファンドの管理会社だ。
同社は未上場の民間企業を中心に投資している。
機関投資家の目的は企業への投資によって全面的なサポートを行い、
投資の付加価値を拡大させることだ。
現在、Mekong Capitalはベトナムの民間企業20社に投資する
3つのファンドを管理している。

同社は投資家への課税措置について、実際的な問題点を挙げ、
外国投資家に対して平等な課税措置を適用し、
それを通じてベトナム証券市場の発展を支えることを要請した。
以下は現在の課税措置をMekong Capitalが分析したものである。

現行の課税措置

2010年9月20日付の財務省書簡No.12501/BTC-CSTは
未上場企業の株式取引に対する税金制度を規定した。

この中には、外国投資家が未上場企業に投資する場合、
ベトナムの投資家より高額な税金(剰余金の25%)を
納めなくてはならないことが表記されている。

剰余金に対する25%の税率と外国投資資金調達への影響

現在、ベトナムを含む東南アジア諸国への投資で
外国投資家が最も懸念するのは中国やインドと比較して
投資資金の回収比率が低いことだ。

投資品目外国機関投資家ベトナム機関投資家ベトナム個人投資家外国個人投資家
公衆会社
(株主が100人以上)
換金額の0.1%N/A 剰余金の20%
又は換金額の0.1%
売上の0.1%
一般会社
(株主が100人以下)
剰余金の25%剰余金の25%剰余金の20%売上の0.1%

剰余金25%という税率はベトナムにおける外国投資家の
換金比率に大きな影響を与える。この税率が維持されると、
個人の外国投資家はベトナム企業への出資をためらうだろう。
その結果、ベトナムの民間企業はインドや中国の企業より
損をすることになる。

2011年6月までの経済発展市場への投資状況
投資先投資品目換金した投資品目
内部換金比率(IRR)換金倍数(倍)内部換金比率(IRR)換金倍数(倍)
中国21.8%2.130.4%2.7
インド9.9% 1.432.6%2.6
東南アジア各国4.7%1.214.4%1.6

証券投資紙  2012年7月5日

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