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2012年10月18日

ベトナム通信分野は外国投資家の注目の的


ベトナム・ロシアテレコム株式会社が設立許可を発給された。

VimpelCom、SK Telecomの撤退やHutchison Telecommunicationsの
業績不振はベトナム通信分野への外国投資活動に少なからず影響を
与えている。多くの投資家たちはベトナムが3G、4G技術によって
提供されるブロードバンドサービスの開発において大きく発展する
市場と分析している。

Tony Foster Freshfields Bruckhaus Deringer法律社の専務によると
ベトナムの通信サービス分野に対する外国投資家の関心は減少傾向だが
データセンター等、他の通信分野との提携に数社が関心を示している。

計画投資省外国投資管理局の統計では、年初9ヶ月で通信・テレコムへの
FDI投資額が増加を続けており、新投資案件が54件、増資案件は13件で
投資申請額が4億USDに達した。その中でも特に注目を集めた案件が
ベトナム・ロシアテレコム株式会社(ベトナムサイドがVNPTおよび
SIP投資家対象付加価値サービス提供有限会社で、ロシアサイドからは
Alltech Telecom Ltd)であり、投資申請額は3.75億USDだった。

この投資案件に関する実施合意書は2010年末に締結された。
当初、Evgeny Roytman Alltech Telecom会長は、この案件がIRR
(資金回収比率)の目標を達成するために5年~7年を要すと述べた。
同社は4G/LTE技術でブロードバンドサービスを提供している。

現状では情報通信省が5社に対して4G/TLE技術試行利用許可を発給した。

4G/TLE技術試行利用が許可された後、VNPTはベトナムで4G/LTEサービスを
試験的に提供するため、Alltech Telecomと連携した。Alltechサイドでは
カンボジア、ラオス、ミャンマー等でも4G/LTE技術の展開を準備している。

通信分野ではAlltech Telecomとの合弁会社のような具体例はまだないが、
最近ではフランス、日本、ポーランド等の外国投資家が、ベトナム企業との
B2B会議を通じてベトナムのインターネット、データセンターサービスや
携帯電話のデジタルサービスに対する投資チャンスをうかがっている。

Ubifrance(駐越フランス商工会)は2012年中に約350社のフランス企業を
対象とするベトナム市場調査プログラムを実施する予定である。参加企業の
15%は通信分野で活動している。

外国の投資家はインターネット、データセンターサービス、携帯電話対象の
デジタルサービス分野に参入するチャンスに高い関心を寄せている。

インターネット市場だけについて言えば利用者数はまだ少なく、特に
ブロードバンドサービスは利用率が低い。
ベトナムインターネットセンターの統計によると、2012年8月末の時点では
インターネット利用者が人口の35.4%で、ブロードバンドの加入者数は
435万人という数字だった。

サイゴンエコノミックスタイムズ  2012年10月18日

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