ブルーチップ ベトナム投資ニュース

Vinamilkはここ数年急成長が続いている。
それに伴い、株価も長年に渡って急上昇の状態にある。
そのため、長期投資家にとって同社株は、一番人気となっている。
特に、外国投資家にその傾向が顕著だ。

Vinamilkの株式(VNM)は、
上限となる49％まで外国投資家によって所有されているため、
売買は、相対取引で行うことになる。

実際VNMは、常に予想を上回る株価で取引されてきた。
保有者が全員黒字という状況で、
上場7年でその株価は7倍に上昇している。

VNM株式の大半を保有している外国投資家は、
以下の5グループである。

F&N Dairy Investmentsは、シンガポール飲料会社 F&Nの子会社で、
外国投資家のなかでは最大株主で、保有率は9.53%。
VEILとVGFファンドは、Dragon Capital が管理するファンドで、
保有率は5.2％弱。

F&N Dairy InvestmentsとDragon Capitalは、
当初からVinamilkに投資しており、取締役会に代表者がいる。
その他、Deutsche Bank、DWS Vietnam Fundは、保有率　約6.1％。
VinaCapital管理のVOFファンドの保有率は2.4％、
Mirakaの保有率は2.2％となっている。
Mirakaは、ニュージーランドに拠点を置く会社で、
Vinamilk側もMiraka株式の19.3％を保有している。

国内では、国有資金投資営業会社（SCIC）が
Vinamilkの45％を保有している。

Vinamilk民営化時点では、国有率が60％以上であったが、
2005年末に国有株式10％を売却し、50％に引き下げた。
また、個別発行、ESOP株式の発行を行い、
国有率は現在の45％にまで下がっている。

Vinamilk代表取締役-Mai Kieu Lien氏は、
151万単位、全体の0.27％相当の株式を保有している。

残りがベトナム国内に出回る株式となるが、全体の5.69％しかない。

現在Vinamilkの株式は、5億5,600万単位が流通、株価は131,000VND、
時価総額　72.2兆VN（35億USD相当）となっている。
その中で、SCIC保有の時価総額は32.8兆VND、
F&Nの時価総額は6.9兆VND。