ブルーチップ ベトナム投資ニュース

住友生命は日本最大手生命保険会社のなかの1社で、
HSBCとのBao Viet株式の買収に関する交渉は、
週末に完了予定となっている。

現在住友生命側は、この情報について何もコメントを出していない。

HSBCから今回の買収話が持ち上がったのは今年の7月。
当時、Bao Vietの株価は43,000VNDで、
HSBC保有のBao Viet株式の時価総額は約2.5億USDであった。

ただ、当時取引される場合は、HSBC保有のBao Viet株式の価値が
約4億USDと予測されており、Bao Vietの時価総額をかなり上回っていた。
12月18日の取引で、Bao Vietの株価は30,800VNDに落ちた。

HSBCは、Bao Vietの株式18％確保のため、
3.6億USDを2007年と2009年の２回に分けて出資している。
Bao Vietの定款によると、HSBCの戦略株主に対する株式売却期限は
５年であるとのこと。
つまり、2007年に購入した10％は、2012年9月以降売却可能となっている。

当時のHSBCは、利回り率の低い市場と営業分野から撤退しつつある時期である。
これはHSBCの3ヵ年に渡る回復計画の一環でもある。
現在、HSBCは営業の28部門を売却、15,000人を解雇し、
リスクの高い550億USDの資産を手放す計画を実施している。

国内保険市場から撤退する計画は、
HSBCがAXA SAとQBE Insurance Group Ltd に世界保険部門の売却後（4ヵ月後）
に出された。

国内保険市場は現在成長が鈍化してきている。
一方で日本の保険会社が積極的に海外、
特に東南アジアでマーケットを拡大している。