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2009年06月09日

続・利権と賄賂の商習慣~実務マニュアル


先日、特集させていただいた「利権と賄賂の商習慣 INハノイ」。
民間企業の方からは、問い合わせ等を多く戴き、
その反響に当方もびっくり。


そこで、今回はVN総務マニュアル集(弊社作成中)、
”賄賂の渡し方 通常業務編”の一部をご紹介します。


通常業務下の賄賂
 ①役所関係業務
 ライセンス類の取得、変更、更新
  ・ビザの申請、更新
  ・労働許可証の申請、更新
  ・所長の申請、変更
  ・運転免許証の書き換え
  ・そのほか公安関係業務
 ②その他
  ・アポイント職位の高い人とのアポ(官民問わず)
  ・こちらが困った際


時期(渡すタイミング)
 ・業務遂行時・・・今後のスムーズな遂行のため
 ・テト(旧正月)時・・・新年の挨拶として

 
相場(総務担当者経験に基づく)
 ポジション          金額(VND) 時期(業務発生時、テト期) ギフト
 所長、部長       100~150万         -     ○     ○
 担当部長、副部長   50~100万          ○     ○     ○
 業務・窓口担当者   20~50万            ○     ○     ○
  ※取得ライセンスによって、金額の違い等がある。
  ※現金はピン札を封筒に入れる。
  ※ギフトはワイン、チョコレート、布、ネクタイ、ケーキなどが一般的。


賄賂文化の背景
日本企業でも秘書に嫌われ、社長とのアポイントを妨害される事等、
権力を司る人の回りのスタッフとの友好な関係はビジネス上必須である。
迅速な事務業務、高職位者とのアポは、窓口担当者や秘書と良好な関係から始まる。
ハノイにおける友好関係構築。先ずは現金を渡す事である。


外国人の渡し方
賄賂の事実を「外国」に見られるのはよしとしないので
外国人の場合は100~300万VND相当のギフト、
相場価格の買い物券が相応しいとされる。
ベトナム人同伴の時は、ベトナム人に対応してもらい、
外国人は建物外で待つこともある。


頼れるのは友人
業務担当者と友人関係にあると、賄賂は必要ないことが多い。
手続きやポイントも事前に友人からのアドバイスを
受けられるためトラブルも少なくてすむ。
役所や主要ポジションに友人が多いベトナム人スタッフは
スムーズな業務遂行のポイント。
総務担当以外にも知り合いがいないかヒアリングをすると良い。


外国人には内緒
ベトナム人スタッフからの賄賂金申請を承認せず、
その必要性を確かめるべく実際に役所まで赴いた日本人上司。
外国人目の前に賄賂を要求することも出来ず、
後日ベトナム人スタッフが役所担当者から嫌がらせを受けたという例も。
高額の賄賂金は社員との癒着など疑念の対象となるが、
部下に騙されてみる勇気も必要かと。


経験則と注意事項
継続的に円満な関係を保ちたい場合や、上席の人への挨拶では現金とギフトを用意。
賄賂は禁止とされているので、断ったりもするがとにかく渡す。

米国留学帰りや超高学歴者になると、実家が桁違いのお金持ちで、
実家に利権を持ってくるためだけに役所や企業に勤務する輩がおり、
この手の人たちには実弾攻撃が聞かない事がある。

旧共産圏留学者の方が、人脈等を持っているようである。
 
同じポジションでも権力・権限の確認は重要。
残任期の確認、出身地と経歴。誰にそのポジションまで引っ張ってもらったか等、
日本でも行う下準備は、ここベトナムでも重要事項である。
 
学歴、年齢の割りに低いポジションの人は、閑職であることがある。
また、定年間近の副○○といったポジションは、権力闘争敗北後の閑職で
あることが多いので、こちらも要注意。
 
大きなライセンス取得等になると、受け渡し場所等を指定されたりもする。
また、賄賂の額が少ないと全く動いてもらえない事があり、
金額が少なかったので動かないのか、何か他の問題があるのかを見極める事は難しい。


上記はあくまでも一例であり、金額や方法はケースバイケース。
最後まで不明瞭な商習慣。詳細はベトナム総務経験者や知人にヒアリングの上
適宜対処してください。

※本資料に記載された情報は経験に基づくものであり、
 一般的であるかどうかの確証や正確性を保証するものではありません。
 本資料に記載された情報に基づいて皆さまに何らかの不利益を
 もたらすようなことがあっても、一切の責任を負いません。


  (福田)

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