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2008年07月30日

不動産ローンの回収に懸念


国家銀行の資料によると、2008年年初までの
銀行の不動産投資への融資額は約135兆ドン。
融資額全体の10%強だった。

実際の直接および間接的な不動産投資への融資額はもっと多いと見られるが
多くの銀行が、2008年6月末までの不動産投資への融資額は、
銀行全体の融資額を考えた場合取るに足りない額と見なしている。

不動産は「本当の価値」に戻っているか

年初6ヶ月に不動産市場が停滞し、銀行の資金が細ったため銀行の信用取引の
成長率は低くなった。
銀行は以前不動産市場へ貸し出した巨額の資金を、
回収できない危機に直面している。
多くの住宅マンション、オフィスビルの建設案件は、
銀行の協力不足で中止。
現状では銀行による不動産融資の道は固く閉ざされたといえる。

不動産価格はいまだ下落基調にあるため、
この状況は長引くとみられる。
こうした要素が、2007年度の銀行による不動産ローン回収の
大きな足かせとなっている。

Simon Craig-Prudentialファンド管理会社社長によると、
ベトナム政府の政策により、この2ヶ月でインフレの上昇は
抑制されてきているが、年間で見るとインフレはまだ高いだろうと予想される。
インフレは消費意欲も減退させる。
不況は引き続き銀行の不動産ローンの貸し渋りを招く。
仮に銀行が融資を行ったとしても、
年利21%と高い金利が適用されるため、消費者は
個人用または営業用に不動産投資をするのに二の足を踏むことになる。

先日、経済アナリストに良好と見なされていたいくつかの不動産プロジェクトが
急激に失速した。こうした状況を前に、各銀行、とりわけ中小商業銀行株式会社の、
不動産ローンの回収が危ぶまれている。

銀行は慎重に対応

実際、各銀行による、不動産融資は依然行われているものの
プロジェクトの投資主にとって、資金調達は容易ではない。
住宅購入を検討している人も、貸出金利が非常に高く引き上げられ(月1.75%)、
銀行から資金を借りることを考えていない。

DongA Bankによると、2008年6月30日までに、
不動産投資に対する融資額は24.5兆ドン(貸出資金全体の10%)。

Eximbank, ACBは不動産投資案件への融資に、
非常に慎重になっている。
これらの銀行は、不動産関連の融資商品しか扱っていないため、
信用成長率が低くなっている。

不動産関連の商品を開発する際に、
これらの銀行は回収リスクを回避するため、
不動産関連商品への融資規定を作成した。

規定の中で最も重要とされるのが、貸し出し前に
不動産案件を慎重に検討するということである。
銀行の情報によると、融資額の低い案件の審査が基準となるので、
不動産市場の危機の銀行経営に対する影響はさほどないとのこと。

とは言え、昨年不動産市場に巨額の資金を融資した中小商業銀行株式会社は
不良債権の危機に直面している。

昨年、各銀行が実施した信用貸出資金は、
担保資産の価値の80%~90%以上。
ある銀行は担保資産価値の100%まで貸し出した。
不動産市場へ大量に貸し出しをしたため、
昨年1年間で不動産投資が過熱し銀行の信用成長が高くなったことが
今年の消費者物価指数に大きく影響を与えた。
国家銀行は各商業銀行に対し、
不動産貸出信用資金に関するデータの提出を要請した。

Ho Huu Hanh国家銀行ホーチミン支店長によると、
国家銀行はすべての資料を回収し、報告を受けた数字の正確さを審査。
この1年間、ホーチミン市で活動している銀行の
不動産信用成長は非常に高く。
ある銀行は不動産融資額が、融資額全体の50%も占めている。


労働紙  2008年7月30日


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