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2009年03月12日

銀行株式 未上場市場で一部大人気


銀行株式の上昇はまだ見られないものの、
2月末から3月上旬にかけて
Eximbank、KienLong Bank等の銀行株式の人気が高まっている。


未上場市場の長い経験を持つ投資家によると、
今年2月末からKien Long Bankの株式を大量購入しているが、
1週間を費やしても予定数が買えない状況となっている。
現在未上場市場では、同行の株価が9,300ドンで取引されている。
同行は2008年末、政府議定No. 141/2006/NĐ-CPに基づき、
1兆ドンに増資している。

また、証券市場が下落する背景中、今年2月中旬から下旬にかけて
Eximbankの株式も大量購入された。
うち、ACBSがかなりの株数を購入している。
ACBSは、Eximbankがベトナム金融銀行分野の中で、
最も潜在力がある銀行の1つであると見込んでいるのだ。

Eximbankは2008年、前年の利益と外国投資家4社への追加発行により、
7.280兆ドンに増資している。
それらの外国投資家とは、
Misutomo Mitsiu Banking Corporation – SMBC(15%)、
VOF(5%)、Mirae Assetファンド(4.5%)、
Mirae Asset Maps (0,5%)である。
この増資により、Eximbankはベトナム民間商業銀行の中で
最大の資本金を有することになったと共に、
戦略株主に対しての追加発行による余剰資金も大きいため、
同行の株式は投資家の注目の的となっている。
現在、未上場市場で同行の株式は、12,800~13,200ドンで取引されている。

銀行株式は「今が買い時である」というのが、大半の考えである。
Eximbank株式に関しては、
今年中に同行が余剰資金を配分した場合、
投資家はかなりの利益を得られることになる。
同行は昨年、かなり高い税引前利益を出した銀行の1つである。

2月下旬から3月上旬にかけて、
EximbankとKien Long Bankの購入需要が高まっていることは、
明白な事実である。
一方で、株価確保のために、大株主が大量に購入することも考えられる。
未上場市場では、VPBankや MB等の銀行株式への購入需要はまだ弱い。
上場市場では、STBとACB株式が、
市場の変動の影響を受け、なかなか上昇出来ない状況にある。
ACBSは、先週の火曜日からEximbankの購入を停止している。

ある証券会社の専門家は、銀行株式が暴落している今、
この分野へは投資の絶好のチャンスである、と語る。
一方で、慎重に検討しなければリスクは避けられないことと同時に、
投資家自身が1~2年の戦略的な投資視野を持つ必要がある。
実際、今年、金融市場は去年ほど大きく変動していないが、
経済発展には課題も多いため、
当然銀行に対しても大きな影響を与えている。

資金貸出成長率を30%以下抑える、という目標は排されたものの、
現在の状況では、貸出資金の発展を引上げることは簡単ではない。
09年、多くの銀行で資金貸出成長率に対して、高い目標設定を行っており、
中には90%という目標を立てた銀行もあった。
目標数値は今年が最も高い。
各銀行は政府の需要引上げ対策に基づき、
企業や個人への貸出を拡大させている。
しかし、製品自体の売れ行きが芳しくないため、
多くの銀行が積極的に資金を借入せず、
個人の顧客も金利の圧迫を受けて借入には慎重になっている。

年初2ヶ月で小規模銀行を含む多くの銀行が、
安心できる営業成績を残した。
今年1月、LienVietBankの税引前利益は約500億ドン、
SCBの税引前利益は587.06億ドンであった。
しかし専門家は、年間計画を達成するのは、
銀行にとって非常に難しい問題である、と慎重な姿勢を崩さない。



証券投資紙 2009年3月11日

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