ブルーチップ ベトナム投資ニュース

提携を求める銀行

今年のDongA Bankの
3兆4000億VNDから6兆VNDへの増資計画は
株主総会で合意された。

同計画では、1兆5000億VNDと相当する
1億5000万単位の株式を国内外の戦略株主に売却する予定で、
現在戦略パートナーを探している。

DongA BankはCitibankとの提携解消後
まだ他の外国戦略投資家に株式を売却していない状況であり、
民間商業銀行の中で一番遅いと言える。

3月26日の株主総会においてDongA Bank株主が
外国戦略投資家の提携状況について
「5年前、DongA BankはACB、Eximbank、Sacombank等の銀行のような
規模があったが、今は資本金、売上、利益の規模も小さい。
これらの銀行は外国戦略投資家の協力を得て大きくレベルアップした。
DongA Bankは外国戦略投資家との提携に対して積極的に検討しなかった」
と指摘した。

この問題について、DongA Bank取締役会は
「現在、当行は適切な戦略投資家を探している」
と回答した。
世界中の経済状況が良くないため、
外国機関投資家も困難な状況にあるため、
適切な外国戦略パートナーを
見つけるのは容易ではないという。

Ocean Bank（OCB）の
2兆VNDから3兆VNDへの増資計画について、
Tran Van Vinh－OCB代表取締役社長によると、
OCBが株式の一部を
外国戦略投資家であるBNP Paribas（BNPP-フランス）に対して
追加発行する予定である。

この計画が政府の認可を得られると
OCBにおけるBNPPの所有率が20％に引き上げられる。
Vinh社長によると、
同計画が早期に実現した場合、
OCBの営業活動で多くの重要な計画が引き続き展開され、
ベトナムの上位小売銀行になることを目指すことができる。

HDBankとVietA Bankも今年中に
1兆5000億VNDから3兆VNDへの増資計画を達成するために
外国戦略投資家から資金を調達する予定である。

戦略パートナーから資金を調達することは
小規模銀行にとって最も関心の高い問題である。
しかし、議定No.141/2006－ND/CPに従って
2010年度末まで資本金を3兆VNDに増資完了することは
簡単なことではない。

国際経済危機後に
外国戦略パートナーを見つけることは非常に難しい。
現在、外国財政機関が金融危機による影響で、
様々な難問に直面している。
一方、経済危機を通じて
銀行の「弱み」と「強み」が表れるため、
外国投資家は投資候補者を慎重に検討する。

提携の解消をのぞむ銀行

提携締結を求める銀行とは逆に
Sacombankは大株主であるオーストラリア・ニュージーランド銀行（ANZ）と
提携解消を正式に発表した。

ANZはSacombankの10％を所有しているが、
Sacombankとの提携を中止する方向で交渉を行っている。
Sacombank会長によると、ANZの換金が一般的なものとなり、
解消を考える転機となった。

外国戦略投資家をかかえる銀行の懸念は
外国パートナーがベトナムで100％子会社を設立し、
段階的に経営を拡大していることである。
ANZもその中の一つで、
2008年にベトナム政府により設立許可を発給され、
2009年から業務を開始した。
現在、ベトナム金融市場で
徐々に小売規模拡大戦略を実施している。

この目標はSacombankの目標である。
今、両者が同じ方向を向いていないため、関係解消は当然の結果である。

現在、100％外国銀行ベトナム子会社が
段階的にベトナム市場における小売戦略を促進している。
ベトナム銀行と比べて外国銀行の技術、商品開発戦略、
親会社からの支援がある。
WTO加盟の制約によると、
ベトナムは2007年4月1日から外国銀行に対して100％ベトナム子会社の設立を許可する。
今まで5つの銀行がベトナムで100％子会社を設立した。
この結果は大きな意義があり、
ベトナム銀行業界をはじめベトナム経済の国際社会への加盟潜在力を現した。
銀行システム及び財政分野の競争力を高め、発展を支える。
しかし、ベトナム銀行に対する圧力も高まるので、
各銀行が一層の競争力を強いられることになる。