ブルーチップ ベトナム投資ニュース

2012年まで商業銀行の資本金は5兆VND、
2015年に10兆VNDに達する必要がある。

Ashok Sud－Standard Charterd Vietnamの社長によると、
国家銀行の次の規定が適用される場合は
5年後には現在の民間銀行の半数が
消えてしまう可能性があるという。

Q:現在の状況を見て商業銀行の増資に対する挑戦とは何か?

A:2010年末までに銀行の資本金を3兆VNDとする規定は正しい。
　増資を通じて銀行が活動のために必要な資金源を
　確保することができる。
　またこの規定も、約3年前に発行されたので、
　各銀行は対応のための時間が充分ある。

殆どの銀行は外国戦略投資家に対する株式の売却や
証券市場への上場を通じて増資した。
近年、国際金融危機の影響により、
多くの小規模銀行が規定に対応するため、
大規模銀行と合併する。
つまり、資本金3兆VNDへの増資が
数社の商業銀行にとってはとても難関である。

Q:規定の資本金の3兆VNDに増資するために
　各民間商業銀行が非常に努力しているが、
　国家銀行が次の規定を検討し、
　それによって銀行が資本金を2012年まで5兆VND、
　2015年まで10兆VNDに上げる必要がある。
　この新規定についてどう考えるか?

A:実際、どの国でも政策策定者が
　銀行の活動を調整するために以下の3つの要素を検討する。

①最低資本金の安全比率 (CAR)：
　この比率は銀行が自己資金で資産のリスクを保証するのものである。
　この比率に対する評価方式をBasel条約で明確に定義した。

②銀行の最低資本金：
　この最低資本金は銀行が有効的に活動するための「必要な資金」である。
　今後ベトナムで有効的に活動する小規模銀行は　あまり多くならない。

③銀行の資金が効果的に配分されないことである。
　余剰資金がないことと同様の意味である。

上記の3つの要素に基づいて
各国の政策策定者が、銀行の最低資本金を規定する。
これはあまり効果的に活動しない銀行が
多く存在しすぎないことや、余剰金がの増大を防止する。

Q:現在のベトナム商業銀行の現状を見て
　国家銀行の新規定を適用する必要があるか？

A:現在のベトナム銀行分野の発展の状況により、
　最低資本金を3兆VNDと規定することは適切なことである。
　この規定は最低でも、5年間は適切である。

2012年までに5兆VND、2015年までに10兆VNDに
資本金を上げる規定が決まれば、
ベトナム銀行分野の活動は安定的に行われない。
10兆VNDの規定が2015年に適用される場合、
民間銀行40社のうち20社しか
この条件に対応できない状況になる。
その結果、5年後には民間銀行の半数が
なくなってしまうことになる。