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2011年05月23日

国債及び社債発行による資金調達ルート


ベトナム債権市場の規模は、GDPの約8-9%であるが、
経済成長のスピードに対応するため、
投資資金の規模はGDPの約40%で維持する必要がある。


ベトナム国債が国際市場での発行に成功した2005年の後、
社債市場が積極的に変動した。


新しい傾向

90年代末から2000年の初頭まで、
社債の取引はあまり積極的に行われていなかった。
行われていたとしてもBIDV、Hoang Thachセメント会社、
REE、Petrolimex等の大手企業の社債発行など、
小規模なものであった。
しかし、現在は企業社債の取引の回数と規模が
かなり増えている。

具体的には2009年に39件の社債取引があり、
30兆VND近く調達できたが、2011年に45件の取引があり、
調達資金は45兆5000億VND近くを達した。

その他、社債発行企業の構造が変動している傾向がある。
2007年までは国営企業は、社債発行総額の76%を占めたが、
2009年に国営企業の比率が28%、
残りの72%が民間企業株式会社と有限会社である。

特に、社債発行企業の中で不動産企業の比率が高く、
2009年に40%、2010年に55%を達した。

社債市場の発展は、現時点の企業の資金不足を
一部改善することができる。
ただ、債券市場の規模はまだ小さく、GDPの約8-9%しか占めない。
これは、アジア地域と世界の他の国と比べても低い。
具体的には、日本で債券市場がGDPの200%、
中国とマレーシアがそれぞれGDPの52.4%と81%を占めている。

また、近年、ベトナム経済は急速に発展している。
この発展に対応するためには、今後債券市場の規模が
GDPの約40%を占める必要がある。
資金調達に対する需要と発展傾向を見ると、
ベトナム債券市場の発展潜在力がまだ大きいと言える。


長期的には資金調達のしやすい状況に

2011年、ベトナム経済は、インフレの高い上昇、
貿易赤字、金市場及び外貨市場の管理等、
様々な問題に向き合わなければならない。
ベトナム政府は、マクロ経済を安定させ、
インフレを抑制するために、厳しい財政政策を実施しており、
資金供給源はかなり減っている。
今は社債発行活動にとって困難な時期と言える。
ただ、以下の理由で長期的には、企業が債券市場で
資金を調達しやすくなると言える。

1.社債発行活動に対する法律が充実化されている。
企業が規定に基づいて証券市場で資金を接触することができる。

2.債券市場の発展を支えるために、政府が幾つかの政策を適用。
そのうち典型的なものは、実施中のマクロ経済対策である。
この政策は今後積極的な成果を出すと期待される。

3.投資家が利益を増やし、リスク減らしたいため、
投資品目を多様化するニーズがある。
最近では、HUD、Vinaconex、Song Da、Vincom等、大手企業の社債発行に、
ベトナムと外国投資家が高く関心を寄せている。
質の高い社債を保有したいという需要が、非常に大きい。

4.商業銀行と証券会社が、中間財政サービスを提供して、
社債を投資家に効果的に販売することができる。
現在、中間財政機関の数が増えているので、
財政サービスの質も大きく改善された。
そのため、社債発行の企業が資金調達経費を最低限に減らし、
正しい投資家と接することができる。



CafeF.vn  2011年5月23日

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