ブルーチップ ベトナム投資ニュース

経済再構造の3つの重要ポイントの中の一つ、
「銀行分野改善」は新しくはないが、
金融市場や企業、国民に大きく影響を与えるため、
高く関心を寄せられている。

Vo Tri Thanh－中央経済管理研究院副院長は
「ベトナムでは銀行が余っているとも言え、
不足していることも言える。
国民と企業の資金源の接点として不足しており、
経済問題の発生面では余分だ」と述べた。

国家銀行の集計によると、2010年末まで
ベトナムでは52社の商業銀行が設立許可を発給された。
外国銀行のベトナム支部の設立案件を入れると、100社もある。
他に、財政会社、中央資金貸付基金等の機関もある。

弱小な銀行を排除し、健全な銀行を支えることは、
2007年の半ばに提案された。
その時も、国家銀行は数十件の銀行設立申請書類を受けている。
この問題は、2010年初めに再度上げられ、
各銀行が政府の増資計画に従う時期に入り始めた。

これは、国会会議の2011～2015年計画の立案の関係で
非常に注目され、経済再構造や銀行分野改善が
特に注目されていた。

10月20日、国会会議の開会挨拶の中で、
Nguyen Tan Dung首相は、2012年中に
政府が銀行ネットワークを改善し、
弱小銀行と資金貸付機関を大幅に減らし、
発展潜在力のある銀行に対してのみ、適切に支援し、
銀行の規模を適切に拡大することを求めると発表した。

首相の発言や、銀行ネットワークの大改善に関する
国家銀行のメッセージから、来年には
銀行ネットワークの大改編が発生することが明らになっている。

Dung首相によると、銀行ネットワークの改善は、
管理機関の評価で、弱小銀行の数を
大幅に減らすことから始める。

Le Duc Thuy－国家銀行元総裁は
「銀行ネットワークの改善は慎重に行われるべき。
より強い銀行を作ることに対しても、
余り大きく期待しないほうが良い」と述べた。

目の前の問題は、銀行ネットワークの財政状況を健全化し、
不良社債を減らすことである。
Thuy氏は「銀行ネットワーク全体の利益のため、
いくつかの銀行が助けられる場合がある。
そのため、まず最初に銀行の強みと弱みを詳しく分析し、
それに基づいて適切な管理対策を実施する。
銀行の合併と売買は最後だ。」と述べた。

銀行の改善は、マクロ的管理とともに
内部管理の強化も行う必要がある。

今回の大改革で、最も影響を受ける各商業銀行側は、
余り意見を出していない。
多数の企業が政府管理機関の指導に従うことになるが、
平等かつ明確に、改善計画を実施して欲しいと希望している。

商業銀行の上位12社の中に入る1社の取締役会長によると、
100社の銀行と資金貸付機関が100社同時に存在していることは
異常である。同会長は
「これらの機関の活動内容が統一でないため、
金融市場が混乱し、政府の政策実施に影響を与えている。
この改善は数年前に行われるべきであったし、
18～20社があれば充分である」と述べた。