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2010年05月14日

Nui Phao鉱山開拓 流転する海外出資


昨年の同時期、Nui Phao鉱山開拓・加工計画(Nuiphaovica) に出資した
ベトナム投資家は、
外国投資家の激しい追及により、
辞退しなくてならない状況になっていた。
しかし、それから1年経って、状況が逆転してしまっている。


ベトナム投資家との関係悪化

Dragon Capitalは、Nuiphaovica会社の所有率の70%を
Masanグループに譲り、
正式にNui Phao投資案件から辞退した第2番の外国投資家となった。

2007年2月、カナダのTiberon Minerals会社は、
この投資案件をDragon Capitalに譲渡、
10年をかけて調査し、投資許可を得たものの、
最終的にはNui Phaoと決別する結果となった。

ただ、この2度の辞退は、意味合いがまったく異なる。
Tiberonは鉱山調査会社として、多少の利益を得て
プロジェクト辞退をした。
情報によると、Tiberonは当時、約7,000万USDの利益を得たという。
Dragon Capitalについては、
Nuiphaovicaの運営権利を確保してから3年間(2007年2月以降)で
約2億USDの損失を出している。

Nui Phao計画は、大きなギャンブルとも言える。
勝つ人もあり、負ける人もある。動く資金も大きい。
それを通じて、この金属鉱山群の大きな魅力と展望が見えてきた。

当初の統計によると、
2005年に開拓許可を発給された鉱山の中で、
Nui Phao鉱山は、83,220,000トンのVonfram(B、Cレベル)を有し、
埋蔵量は、世界第2位の複数金属鉱山であった。
年間の開拓能力は約350万トンで、
産出されるのは、Vonfram、fluorit、 bismuth、銅、金などであった。

ただ、開拓許可発給後、全面的な調査が行われた結果、
この鉱山の埋蔵量はもっと大きいと予測されるようになった。
正式な発表はされていないが、
この計画から得られる利益は、20億USDを超えると予測されている。

ここ問題なのは、
Tiberon CanadaがNui Phaoギャンブルを勝ち逃げしたのに対し、
Dragon Capitalが損失を受けたままこの案件を辞退したのはなぜか?
ということだ。大きな原因は以下の通りである。

まず、Dragon CapitalがNuiphaovica投資案件の運営権を持った時から、
外国投資家とベトナム投資家の合意が崩れた。
ベトナムと外国の合弁体制に問題が発生し、
政府管理機関のテコ入れが必要となった。

2009年4月、30%を出資したベトナム側は
Thai Nguyen省人民委員会に書簡を送付、
外国側がNuiphaovica投資案件に対する支配権を掌握しているため、
ベトナム側の出資能力を超える
4,410万から13,600万USDへの増資計画の実施を申し出た。

同時に外国投資家も政府に書簡を提出、
ベトナム側の財政力を超えても出資率を上げる権利があると強調した。
また、70%の所有率を譲る必要はないことも併せてのべた。

ただ、こうした状況の中で、
Dragon Capitalは投資資金を調達できないまま、
計画実施は5年も遅れることとなってしまった。

政府機関に提出した説明の中でDragon Capitalは、
国際金融危機がこの案件への5億USDの投資資金調達に
影響を与えた、としている。
ただ、ベトナム側のパートナーは、
Dragon Capitalが鉱山開拓の投資専門家ではないことを積極的に批判、
利益を得るための 単純な財政投資活動であることを指摘した。

問題は徐々に解決から遠ざかり、両者の関係が悪化したことから、
投資許可を回収される状況にまでなった。
Dragon Capitalにとって、今回の投資は、
ベトナム市場に参入してきた15年の中で最大の損失案件となった。

新しいオーナーは

MasanがNuiphaovicaの買収に成功したことは
世論にとって大きな驚きであった。

5兆VNDの資本金を持ち、買収能力は充分あったものの、
Masan は鉱山開拓分野での経験がほぼないようである。
ただ、MasanとDragon Capitalは、今回の譲渡にあたり、
両社納得するまで、激しい交渉を行ったという。

オブザーバーとして見ると、
Masanがこの案件を掌握できた原因は主に二つある。
タイミングが良かったことと、財政力が豊富であったことだ。

2009年8月末、首相が現場を視察し、
Nuiphaovica鉱山の投資許可が回収される危機に陥った。
その時初めてMasanと言う名が、Nui Phao鉱山開拓計画の中に出現した。

Dragon Capital は最初から
ベトナム側のパートナーとの関係を失ったが、
Masanは上手にこの関係修復をおこなった。
Masanの弱みは、今後の協力パートナーが解決してくれるものと期待される。
パートナーは鉱山開拓工業分野で長年の経験を有する企業だからだ。

また、設立されたばかりの連盟からは、
政府がNuiPhao計画へのMasanの投資を承認すると共に、
投資をスピードアップすることを要請した。

現時点で、NuiPhao投資計画は最初の困難を乗り越えたといえる。
特に、土地立ち退き経費の計算はほぼ完了したため、
投資資金の導入を待っている状態である。
その他、インフラ整備活動も展開され、機材も調達できている。
投資資金が計画通り導入された場合、
精製済みの鉱物を2011年に出荷する、という目標は、
難しくなくなってきた。

今回Masanは、出来上がった料理を振舞われたような状況である。
この様なことは、国際金融危機のような世界的な非常経済の時にしか
出てこないだろう。



Vneconomy.net 2010年5月14日

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