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2011年05月27日

ベトナム企業の株を購入する日本企業


今年の初めから日本企業がベトナム企業の株式を積極的に買う傾向が見られ、
現在まで既に数十件の取引が成立している。


ベトナム企業と日本企業の間では取引に対する関係が深いため、日本企業が
ベトナム企業の株を買収することは驚くほどのことではない。

また、技術的な基準や経営能力を高めるため、ベトナム企業が日本企業を
戦略パートナーに選び、日本市場に製品の輸出チャンスを広げることもある。

最近になって大規模に行われた株売買案件は、日用品と財政分野で活動する
企業間のものである。

先頃、DIAIFファンドはベトナムミルク生産会社であるNutifoodの株25%を
買収すると発表した。

DIAIF (DI Asian Industrial Fund L.P.)はDI (Dream Incubator Inc.)と
ORIX Corporationの合弁会社である。

ORIXは日本の銀行、保険、財政サービス、不動産分野等で活動している企業で
2010年末にIndochina Capitalファンド管理会社の株25%を買収した。

GSG (Sai Gon紙株式会社)は日本の大王製紙およびBridgeHead 投資ファンド
(日本開発銀行付属)に対して4月末に個別発行を行った。

GSGは日本市場にナプキンを輸出している企業である。

日本の飲料会社であるキリンホールディングスは、Trade Ocean Holdingsの
親会社であるIFS(国際食品株式会社)からTrade Ocean Holdingsの株式を
全て買収した。これでキリンはIFSの株式57%を間接的に保有することになる。

このベトナム企業はブランドを所有しており、大規模なマーケットシェアを
占めているが、近年は営業活動が困難になってきていた。例えばNutifoodには
460億VNDの累計赤字があり、IFSとGSGはわずかな利益しか達成していない。

日本投資家の協力が得られた場合でも、これらのベトナム企業の営業状況が
好転するかどうかは、まだ正確な答えが出せない状況だ。

金融の分野では年初にベトナムの大手証券会社2社が日本のパートナーに対して
個別発行を行った。具体的にはFPTSがSBI Securitiesに対して20%の株式を
発行し、PSI(Dau Khi証券株式会社)がNikko Cordialに15%の株式を発行した。

これら日本の2社に対する発行株価は市場での取引株価より格段に高い。FPTSは
SBI Securitiesに対して1,100万単位の株式を45,000VNDの株価で発行しており、
PSIが890万単位の株式を15,000VNDの株価で発行した。

SBI VEN HoldingではFPT Capitalの創立株主から株式を購入し、FPTSの所有率を
49%に引き上げる計画がある。

SBI HoldingsがFPTの子会社の株式を買収することは相互関係の深さを表している。

2007年末、SBI HoldingsとFPTがVJF(ベトナム・日本投資ファンド)を設立し、
当初の投資資金は1億USDとなっている。

同様の証券分野では3人の日本投資家がベトナムにおけるJSI(日本証券株式会社)の
株式49%を保有し、Daiwa SecuritiesがSSI(Sai Gon証券株式)株式の10%を
保有している。

銀行分野では現時点で三井住友銀行が戦略株主としてEximbankの15%を保有している。


Vneconomy.net 2011年5月27日

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