« ベトナムコーヒーの販売単価がロンドン超え | メイン | 東南アジアの各取引所を統一するネットワークが開設へ »

2011年06月17日

インフレ上昇でベトナムへの投資断念の外国投資家


世界銀行は2011年6月の報告書でベトナムにおける現在のインフレは
高過ぎると評価した。世界銀行の予測によると、2011年第2四半期に
ベトナムのインフレは最も高い上昇率を示し、年末には前年の同期より
約15%の上昇率に達すると見込まれている。ベトナム政府はインフレが
約半分に下落するまで引き続き厳格な金融政策を実施すると述べた。


物価高騰や他のマクロ的な問題の影響で、年初からベトナム証券市場は
暴落している。

タイのバンコクに本部があるSrithai Superware PCLはベトナム南部での
工場整備のために500万USDを投資する計画の実施延期を明らかにした。
同社の代表者はラオスに支店を置く予定があることを示唆した。2011年の
営業活動は生産費用の増加と人件費の倍増で困難な状況に直面している。

ECA International’s Salary Trends Surveyの予測では、今年ベトナムの
人件費が12%近い増加を見せりとし、アジア太平洋地域の中で最も高く、
アジア地域での平均増加率の約2倍となっている。ベトナム政府は2011年
5月に最低給与を14%まで引き上げた。

8,700万の人口のうち60%が35歳以下であるベトナムに、他社が投資を
継続している。ベトナムでの最低給与は平均すると月あたり85USDであり、
アジアの中では2番目に低い。バングラデシュはアジア太平洋地域の中で
最低給与がベトナムより低い唯一の国である。また、中国での最低給与は
月あたりで173USDである。

太平洋光力会社のFirst Solarではベトナム南部で工場を整備するために
3億USDを投資する計画がある。

年初、オランダの携帯電話会社であるNokia Oyjは、2012年にハノイ市の
近くに格安携帯電話工場建設のために2億USDを投資する予定である。

VinaCapital Investment Managementの優れた経済専門家として高名な
Alan Phamによると、賃金の上昇はベトナムで活動する企業の利益計画に
悪い影響を与えると目されている。


Vneconomy.net 2011年6月17日

« ベトナムコーヒーの販売単価がロンドン超え | メイン | 東南アジアの各取引所を統一するネットワークが開設へ »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー