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2008年06月16日

【証券】国営企業 民営化への道のり


現在は国営企業の株式を売却するための魅力的な時期ではないが、
ベトナムは国際投資家へ大手国営企業の株式会社化を継続すると約束した。
株式会社化が成功するため、我々は株式売却の形式を変更・多様化、売価の目標を再確定し、
投資家需要をより確実に満たすべきである。

2008年度の株式会社化計画リストにある一部の大手国営企業も新案を提案している。
現在、重要なのは管理当局からの具体的な主張・動態である。


先日、電力通信会社(EVN Telecom)は、IPOを行う前に戦略的パートナーを選定し、
戦略的パートナーの選定をコンサルタント社へ任せ、
適合的な株式売却方法を自分で確定するという提案を、ベトナム電力グループ(EVN)へ提出した。

EVNの情報によれば、現在世界の大手金融グループ最低3社は
EVNテレコムの戦略的パートナーを選定するコンサルタント社になるという希望を出しており、
またEVNテレコムは、株式購入の希望を海外機関投資家4~5社から受け取ったということである。

先週頭にEVNの株式会社化・証券部は上記の案について相談するため、
財務省の企業財務局との会議を行ったが、財務省からの回答(非正式)は”現行規定を守りなさい”と言った。
ということは、EVNテレコムは規定第109号の規定通り
企業価値確定コンサルタント社の選定、
株式会社化コンサルタント社の選定、IPO(株式競売)を行わなければならない。
これは最近一部の大手企業がIPOに失敗した株式会社化方法である。

EVNのある責任者は、彼らは新案を賛成してもらうため、中央企業改革開発部との相談を続けると言った。
しかし、全ては未来のことだ。

2008年に株式会社化を行う他の国営企業の責任者は、
我々は株式競売を一時的に行わず、株式の一部を海外の戦略的パートナーへ先に売却するという形で
株式会社化を行いたいと語った。
海外の戦略的パートナーが参加し資本及び技術をサポートしてくれることによって、企業の価値が増加する。
その時、株式競売を行えば遅くないだろう。
しかし、その希望を実現できる可否は、管理機関に認められない可否に依存する。


先日行われたベトナム企業フォーラムでは、
各機関投資家は現在の株式会社化方法を評価し、彼らのこの前の提案(固定価格での新規株式公開)を
検討することを政府へもう一度提言した。
これにより、政府は専門コンサルタント社を1社、或いは数社を選んで
コンサルタント社の意見を合理的な確定にするということである。

コンサルタント社は企業価値を確定するため、市場の意見(戦略的投資家も含む)を参考する。
価格について交渉した後、株式会社化を唯一の価格での株式公開を通して行う。
このフォーラムに当り、雑誌「証券投資」の記者は海外のある金融機関の代表者と話した。
この代表者は、
”我々は株式会社化方法を変更するという提案を出した時、
 我々は株を安い価格で買いたいため、この提案を出したという意見もあった。
 しかし、安い可否は株価を確定する基礎がある。
 この新方法を適用すれば、この間の一部のIPOは売れ残り状態に陥らず成功したはずである”
と語った。

規定第109号の修正がまだ行われない理由は多くあるが、
企業や機関投資家からの提案と意見は検討されるべきだろう。
(終)


出典:雑誌「証券投資」2008年6月13日


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