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2008年12月24日

08年 ベトナム10大ニュース


ベトナム通信社とベトナム放送局は
2008年のベトナム国内での事件や出来事
イベントなどで注目された「10大ニュース」を
発表した。
この二つ報道機関の評価は概ね同じである。


08年の10大ニュース(ベトナム放送局編)
1) インフレ抑制、マクロ経済の安定
ベトナムはインフレを抑制し、マクロ経済を安定させ、
高い成長率(6.7%)を維持した。
政治中央委員会の三つの結論と国会の議決に基づいて、
政府は八つの対策を作成した。
また、これらの対策を、
状況に合わせて常に調整しながら柔軟に実施した。
さらに、国際的な金融危機や経済衰退といった
ネガティブな影響を最小限に抑え、
連鎖的な経済衰退を抑制するために
五つの方策も実施する。
2)知識人の養成と労働者階級や「農業・農民・農村」問題
第10期党中央委員会の第6、7回の会議において、
労働者階級、知識人養成、青少年育成、
社会の工業化・現代化や
国際社会の参入促進について協議された。
特に、農業・農民・農村の問題に関する議決は、
農業全般の戦略的な位置を確立し、
農業関連開発の工業化・現代化の促進を目指す。
農業・農民・農村開発に関する
中央委員会の議決No.7を実施するための
アクション・プラン(行動計画)も作成された。
3) ハノイ市の行政範囲拡大
第12期3回国会会議において、
ハノイ市はHa Tay省やHoa Binh省Luong Son郡、
Vinh Phuc省Me Linh郡の合併趣旨により
広げることが決定された。
これはハノイ市だけではなく、
ベトナム全体にとって重大なことであり、
ハノイ-Thang Long 1000年記念の際に決定された。
ハノイ市の行政範囲拡大は
ベトナムの首都機能の急速かつ安定的な発展を確保し、
「国の中核、政治・行政のリーダーシップ、
文化・教育・経済・国際交流の中心的役割」として
機能を果たすためでもある。
4)国連安全保障理事会理事国に選出
ベトナムは国連安全保障理事会の非常任理事国に選出され、
7月1日から31日の国際会議に出席した。
この会議でベトナムは、
国際問題及び国連の問題に関連し、
世界平和や安全確保といった、重要問題に対処、
国際社会に高く評価された。
5) FDI 600億ドル以上を調達
外国投資申請額が600億ドル以上に達し、
過去最高を記録した。
そのうち、外国からの直接的な投資の実施資金は
100億ドル以上を達する。
これは、外国投資家のベトナム市場に対する安定性や、
将来にわたる発展への信用性を表している。
12月上旬に行われた
ベトナム対支援国コンサルティング会議において、
各支援国は2009年も引き続き
ベトナムに対して50億ドルを支援することを約束した。
6)VINASAT-1衛星打ち上げ成功
ベトナム初の地球観測衛星(VINASAT-1)が
2008年4月18日、22時16分(GMT)に打ち上げられた。
VINASAT-1打ち上げは、経済的効果や情報収集能力向上のほか、
ベトナムの国際的地位をも高める。
ベトナムは人工衛星を持つ世界で93番目、
東南アジアで6番目の国になった。
7)自然災害や伝染病の発生
年初より自然災害や伝染病が続々と発生し、
企業活動や市民生活に大きな影響を与えた。
自然災害の損害総額は約11.5兆ドンであった。
特に、ハノイ市を中心とした北部各地では
10月末と11月上旬に大雨があり、
ハノイ市内は1週間もの間、洪水状態であった。
ホーチミン市でも、過去十年間で最も強い潮流の影響を受け、
多くの道路が冠水した。
地球の気候変動は、ベトナムにも影響を与え始めた。
8)重大な環境破壊事件が続発
最も大規模なものは、
Dong Nai省のVedan有限会社事件である。
同社は14年間にわたり、Thi Vai川に工業排水を不法排出した、
これにより、河川環境は深刻な影響を受け、
周辺住民の生活や健康に大きな損害を与えた。
安定的な発展を確保するための主要3指針の一つに
環境保護がある。
Vedan社事件は、環境汚染問題に改めて警鐘を鳴らした。
9)2008年国際仏教式典(Vesak)開催
「仏教及び平等、民衆、文明社会」をテーマに
2008年国際仏教式典(Vesak) が、
ハノイ市で開催、
600の仏教代表団と、
5000人の代表者が式典に参加した。
10)ベトナム初  国際ミスユニバース世界大会開催
全世界から80人のミスが
Khanh Hoa省Nha Trang市に集結した。
また、2008年の各ミス大会では、
数多くの事故や問題が発生した。

08年の10大ニュース(ベトナム通信社編)
1)「ホーチミン市 鏡で勉強運動」の実施
官公庁や行政サービスに関したこの運動は
市民の認識や行動に関して大きな影響を与えた。
2年目に入ったこの運動は、
行政活動の経費節減や浪費防止を促進し、
各地方行政機関や官公庁の市民に対するサービスを改善した。
この運動は、
ベトナム国内の市民や外国人居住者らの生活に
よい影響を与えた。
2)知識人の養成と労働者階級や「農業・農民・農村」問題
(ベトナム放送局編の2)と同じ)
3)インフレ抑制、マクロ経済の安定
(ベトナム放送局編の1)と同じ)
1人当たりのGDPは初めて1000ドルを超えた。
また、輸出総額が650億ドルを達し、
過去10年間での最高を記録した。
ただ、物価上昇率は22%で、
この10年間で最も高い水準であり、
ベトナム経済は、この年末にかけて
衰退状況に対面している。
4)国連安全保障理事会理事国に選出
(ベトナム放送局編の4)と同じ)
5)ハノイ市の行政範囲拡大
(ベトナム放送局編の3)と同じ)
2008年8月1日より、
ハノイ市の行政範囲は
国会議決No.15/2008/QH12に基づき拡大され、
行政機関29、面積3,345Km2、人口600万人の規模となった。
6)FDI 600億ドル以上を調達
(ベトナム放送局編の5)と同じ)
2008年の外国直接投資申請資金は600億ドルを達し、
07年の3倍の規模となった。
これは、外国投資法が施行された約20年間において
最も高い金額で、
ベトナムへの投資総額も1500億ドル、
実施資金100億ドル以上となった。
7)2008年国際仏教式典(Vesak)開催
(ベトナム放送局編の9)と同じ)
8)自然災害や伝染病の発生
(ベトナム放送局編の7)と同じ)
ハノイ市は記録的な大雨による洪水被害を被った。
10月31日夜から11月3日までの降雨量は、
過去24年間で最高を記録し、
死者22人、道路の冠水など3兆ドンの損害となった。
これはまさに記録的自然災害であるが、
正確に予報されなかった。
9) 重大な環境破壊事件が続発
(ベトナム放送局編の8)と同じ)
メラミンを含有した乳製品が流通した。
これは、食品安全衛生規則に違反しただけでなく、
消費者心理や企業生産活動に、
重大な影響を与えた。
10)VINASAT-1衛星打ち上げ成功
(ベトナム放送局編の6)と同じ)


ベトナム通信社、ベトナム放送局(VOV)2008年12月24日


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