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2009年01月10日

公定歩合 引き続き減


公定歩合が連続して調整され、各商業銀行は非常に困窮しているが、
今後、より低く下げられることが予想される。

公定歩合を年間10%から8.5%に大きく下げることは、
投資及び消費の需要を高めるための政府の対策である。
国家銀行の役人によると、公定歩合の引き下げは
企業、家庭が銀行の信用資金源を得る機会を与え、
各信用機関が必要な製品の生産、輸出入に対する貸出活動を拡大し、
中小企業の生産投資案件、不動産投資案件を効果的に実施、
ひいては借金の返済期限を守れる。

国家銀行金銭政策局によると、各商業銀行は
ベトナムドンの最大貸出金利を年間15%から12.75%に下げ、
この金利は2007年末の時点より年間2%低く2008年中の最低金利であり、
最高金利の年間21%(2008年6月末)より8.25%減。
数社の国営商業銀行は輸出分野、農業農村開発分野、
中小企業、特別な顧客に対する優遇的貸出金利制度の
年間10%(一般の金利より年間0.12%~1%低い)を適用した。
Vietcombankだけは最低貸出金利制度(年間8.5%)を適用した。
各商業銀行は貸出金利を引き下げると共に、
ベトナムドンの預金金利も年間1%~2%下げた。
期限3ヶ月以下に対する預金金利:年間9%から7%~8%に減
期限3ヶ月から12ヶ月に対する預金金利:年間9%から8%~8.5%に減
期限12ヶ月に対する預金金利:年間10%から8%~8.5%に減

貸出金利が急速に下がることは企業にとっては嬉しいことであるが、
数社の銀行にとっては困難である。
金利が短期間で連続的に下がる背景において、
多くの民間商業銀行株式会社は貸出金利と預金金利を
どのように調整すれば良いかわからない。
多くの銀行は、以前大量な資金を高い金利で調達し、
現在低い金利で貸し出さなければならないため、困窮している。
Do Minh Toan-ACB副社長は、
「金利が急速に引き下げるので、金利のリスクを避けられない。
各銀行は預金金利を急速に引き下げる問題、資金源の再構造、
貸出期間の調整に対面せざるをえない状況である。」と述べた。
預金金利が非常に低くなると、人々は暇なお金を銀行に預けたくなくなる。
現在、各銀行の流動性は良いが、この状況が長引くと、
様々なリスクを抱いている。

お金は銀行に来ないとどこに行くか。
ベトナム政府の政策の目的は、これらの資金を生産・営業に投資し、
経済状況が困難な2009年に企業を支援する事にある。
暇な資金は証券、不動産に投資されるが、
中期的に投資しなければならない。
短期で投資する場合は2009年には様々なリスクがある。
銀行においては、金利を急速に下げることは、
効果的に活動している企業、案件に対して早期に資金を調達する。

当然、各企業は生産営業活動を再構築し、
効果的な活動を行わなければ、銀行の資金を借入できない。
現在、多くの銀行は不良債権の増加を恐れている。

現在、ベトナムドンの貸出金利が更に下がると予想される。
国家銀行は2009年中に公定歩合を年間6%~7%に下げる予定。
金融専門家のBui Kien Thanhによると、
国家銀行の協力を通じて金利を引き続き引き下げる必要がある。
専門家のTran Phuong Binhによると、
2009年の公定歩合は年間8%~8.5%が妥当である。
公定歩合を大きく下げると、各銀行は流動性の問題に直面する。
魅力的な金利制度がないと、お金が銀行に導入されない。
Nguyen Van Giau国家銀行総裁によると、
金利制度は柔軟に調整され、企業が資金源を得るために
引き続き引き下げる予定である。

国家銀行は12月25日より銀行システム内の
取引平均為替レートを3%に上げ、
VND/USDの為替レートを1ドル16,989ドンに上げた。

Giau国家銀行総裁によると、
この調整は市場の状況に合わせて柔軟な為替レートを運営し、
輸出を支援、輸入を監査する。

取引幅が拡大された日より、VND/USDの為替レートが
銀行システム内と自由市場で急激に上がった。

ホーチミン市の自由マーケットで1ドル17,600ドンになり、
各商業銀行は時間帯で取引為替レートを調整した。
Vietcombankは1ドル17,400ドンで売り出した
(前日1ドル16,989ドン)。
ACB銀行は同様に1ドル17,300ドンに上げた。


Vneconomy.net 2008年9月8日


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