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2008年06月10日

栄枯盛衰の源~新たな潮流~


(1)物価高で上げられた資金はどちらへ?

新興国発展は、資源の需要を呼び起こし、
資源需要は、穀物価格の高騰と、投機マネーをひきつけた。

一般庶民が物価高であえぐ一方で、
その利益を吸い上げている輩は確実に存在し、
資源国や権益を持つ企業は最高益に沸いており、
新たな資金の流れを作り出している。

そこでベトナム。
市中の穀物価格は1年前に比べ2倍以上に値上がりし、市民生活を直撃。
その影響かどうかは?であるが、
ハノイ市内にあるスーパーからは、輸入米も消えた。
食料自給率100%を超えるベトナム。
その資金はどこに流れたのであろう??
農民?ブローカー?
臨時収入?は1年で収穫を迎える穀物から、
収穫に時間のかかる園芸作物や果実栽培への投資資金として
向かうのであろうか?


(2)外資系金融機関、新たな潮流

ハノイ、ホーチミン証券市場は、共に20営業日以上の続落を続けている。
資金調達として、上場の方法は取られず、
上場取りやめや、OTC登録延期も数知れず。

OTC(未上場)市場は上場市場より下落が進み、
外国人投資家は、底を見定めようと虎視眈々。

そんな中、外資系金融機関。
スタンダードチャータードやHSBCと違い、
ベトナムに進出してきてから日の浅い金融機関は出資や提携でベトナム進出を加速させる。

ANZ SSI購入予告
http://www.bcc-jp.com/member/shortnews/stock/20080610-1136.html
マレーシアの銀行、ベトナム参入
http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/20080331-2307.html

その一方で、
韓国の金融機関と戦略パートナー契約をしながら、
破棄された上場済証券会社もある。

また、ある上場証券会社、その調達資金で株式投資を行うも、大失敗。
ついに資金が枯渇、株式売却に走らざるを得ないとも。
 
諸条件の変更(物価高・株安等)は、各ビジネス栄枯盛衰潮流の源。
激変するこのタイミングを正確に見計らい、チャンスを掴んでゆきたい。


大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング

URL   http://www.bcc-jp.com/


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