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2008年07月15日

インフレ・高金利の余波と”ベトナムらしさ”


インフレ、高金利の余波で、
 支払わない事が増えている。
 正確には、金利が高いので、支払いを遅らせることで、
 実質的な支払額を減少させることが増えている。

建設会社
 資材高騰、人件費高騰のあおりを受け、街中で工事がストップ。
 大きな工事は政府が絡むことが多く、
 下請け業者に支払いを大幅に遅らせる。
 遅らせないように裏金を大量に要求。
 黒字倒産や廃業等が相次いでいる。

システム・ソフト会社
 資金量豊富な会社が、この不景気(成長率6%は不景気)にやることは
 お金を貸すことと(ものすごい利息と、担保を設定)、
 ハゲタカファンド並に資産を買いあさること、
 そして社員教育やシステム増強のようだ。
 VN国内の開発会社の技術力が低く、トラブルが多いことは言うまでも無いが、
 外国企業も苦戦している。
 システムは、ボトルネック(システム設計上の制約)が、1箇所あるだけで
 大幅に機能低下することが、往々にしてある。

 それを理由に支払いを大幅に遅らせ、約束日までに支払いをしないことで、
 発注元企業は金利収益を上げる。
 受託サイドは、そういった支払いやトラブルを見越して、
 高めの価格を設定し、受託しなければならない。

上記は一例であり、国民性もあるのだろうが、
こういったことを徐々に改正し、国際社会で通用する企業が
ベトナムから出てくれることを切に願う。

とはいいながら、当社出資先証券会社もこのご時世、
きっちり利益をだしている理由は、
”このベトナムらしさ”にあるのだが(苦笑)


大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング

URL   http://www.bcc-jp.com/


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