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2008年06月11日

大機関投資家 投資に積極性を欠く


株価が過去最低の記録を更新し続け、流動性が非常に低くなっている。
多くの上場企業は、
予備ファンド用の株式を大株主として購入する計画を中止。
多くの株式が額面以下に下落したことで、投資家への魅力も薄れた。
多くの上場企業が困惑している。

ホーチミン証券取引所(HOSE)からの情報によると、
SSI証券株式会社の内部取引結果では、
SSIの大株主であるANZ銀行の代表者 Gilles Plante(SSI取締役)が
4月1日より2ヶ月で341万6,700株を購入申請したが、
ANZは5月23日までに190万SSI株式しか購入できなかった。
理由は、この2ヶ月で株価が徐々に不安定になり、
流動性が低くなったためである。
現在、同行は1,556万6,800SSI株式(11.39%)を保有している。

6月3日、Song Da住宅・工業団地投資開発株式会社(SJC)の大株主である
Deutsche Bank AG Londonも、6,600SJS株式を売却し、
保有株数を199万3,870株式(4.98%)に減らした。
これらの金融機関投資家の動きは、
「一部の株式を売却すると、企業の大株主ではなくなるので、
引き続き株式を売却するときに情報公開する義務がなくなる。」

株式購入の需要について、上場企業の株主は、
「これらの会社は、約束通り予備ファンド用の株式を購入したか、
単に「誤魔化した」かだ」と考える。
ある投資家によると、
4月末までThanh Thanhレンガ株式会社(銘柄:TTC)が
株価を安定させるために、
5月5日より予備ファンド用の株式を購入するとしていたが、
今までTTC株式を購入した形跡はない。
購入の場合は、最低株価で取引される。

Binh Thanh生産・営業・輸出入株式会社(銘柄:GIL)の株主は
「GILが予備ファンド用の20万株式を購入すると申請したが、
今日までに、まだすべての株を購入しきれていない。
購入数が少なすぎると、株価が安定しない。
我々は小さい投資家で、株価が低くなり過ぎているため、
現在のGIL株価は17,900ドンしかない。
本来の株価であった32,600ドンに戻したいのだが」とコメントした。

Nguyen Bang Tam GIL代表取締役会長兼務社長が
「我々も非常に懸念している。
市場がここまで下落してしまうと、
我々は株価を安定化させる力がないので、
自分の株式を売買することが最善策とはならない。
ただ、GILが公表した計画を忠実に実施している。
購入の目標は、困難に陥っている投資家を救うことだ。
もし、我々が、今18,000ドンに下落しているGIL株式を
27,000ドンで大量に購入すれば、この投資は赤字になる。
そうなると、大株主がまた文句を言うだろう。
市場がこの様な状況なので、少しずつ購入すべきと考えている」
と説明した。

上場企業クラブの実施委員会の1員として、同氏が
「この数ヶ月に多くの上場会社が
予備ファンド用の株式を購入することを公表した。
単に投資家を安心させるための発言ではなく、
各成員がきちんと実施している。
今日まで、このクラブは、
予備ファンド用の株式の購入状況についての評価をまだ行っていない。
現在の市場の変動状況により、上場企業も非常に苛立ちを感じている。
この困難を投資家と分かち合いたいが、
企業の経営者が大株主であり、大量に株式を保有しているため、
今この「台風」を乗り切るためには経費削減の方法しかない。
今後、上場企業ができることは、
7月中旬に年初6ヶ月の売上実績を公表することである。
その後、クラブが協議をし、状況を評価して、
早期に株主に配当を支払わねばならない」と述べた。

また、外国投資家について、このほど、
VinaCapitalは、投資家に宛てた報告書の中で、
現在、現金での資金残が
2億800万ドル(38%がドル、62%がベトナムドン)であることを通知。
このようにベトナムドンを大量に口座に残していることは、
ベトナム市場に、引き続き投資チャンスがあることを示している。
現在、VinaCapitalは、ベトナムにおける最大投資ファンドの一つである。
長期的に見れば、ベトナム証券市場が発展する可能性は大きいが、
投資家はインフレが安定的に抑制する兆候が見られないと
投資を決定しない。


証券投資紙  2008年6月10日


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