ブルーチップ ベトナム投資ニュース

証券会社のメリットを利用
先週末、Dai Viet証券株式会社は
Dai Tin商業銀行株式会社（Trustbank)や
Trustbankの関係者らと
出資後の取締役会会議を主催した。
これは、Trusbankとその関係株主が
Dai Viet証券会社の株式の44％を
保有したことに伴うものである
（うち、Trustbankは11％を保有）

Hoang Van Toan-
Trustbank取締役会長によると、
現在、Dai Viet証券株式会社は
運営部門の改善を行っており、
取締役会のメンバーも5名から9名に増員、
信用委員会、投資委員会、技術管理委員会を
新たに設立する。

また、Dai Viet株式会社は
来年も引き続き増資する。
さらに、Trustbankのネットワークが
Dai Viet証券株式会社の
支店や代理店となる。
TrustbankもDai Viet証券株式会社に対して
顧客を紹介し、
従来、ほかの証券会社を対象としていた
優遇制度をDai Viet証券会社に移譲する。

銀行の専門家によると、
2008年に自己売買活動で
大きな損失を出した証券会社は
資本金に相当する準備資金を
引き当てなければならない。
ただ、年初から今まで
市場が回復傾向にあり、
各証券会社は、最も困難な時期を越え、
成長段階に入った。
また、現在、各銀行が
証券会社の設立を申請するより
良好な証券会社と提携することが
適切といえよう。

なぜならば、
既に顧客を有する証券会社を買収することで、
証券会社の投資家の口座管理により
低廉な資金を調達できると共に、
証券取引活動に対する
資金貸出も促進できる。

会社を開設
ACBは急きょ、ACB傘下の財政会社を設立している。
ACBグループは、人材養成や
販売専門職の養成を企画している。
ACBの役員は財政貸し出し活動、
消費者に対する資金貸し出し活動が
将来、ACBに大きな利益を与えると
考えている。
そのため、財政会社を設立することで、
ACBは小売り部門を開発することができ、
有効かつ専門的に
リスクを管理することができるとしている。

DongABankも現在、
財政会社設立を急いでいるが、
ACBと異なり、外国財政会社と提携し
財政会社を設立する計画がある。
Tran Phuong Binh-
DongABank社長によると、
資産を担保とした
不動産購入のための資金貸し出しや
消費用資金の貸し出しといった
サービスだけを提供した場合、
ベトナムの財政会社は
外国財政会社と競争できないとしている。

実際、財政会社が
顧客を支援するわけではなく、
産業界が貸出金利を負担する必要がある。
そのため、財政会社が
SamSung、Honda等の大企業と
割引契約を締結しなくてはいけない。

ただ、現在、ベトナム財政会社は
このようなプランを実現するには
信用と環境が整っていない。
従って、外国財政会社と提携することが
自社で設立するより有利である。

そのような背景において、Sacombankは
2010年までに財政会社とカード会社を
設立する予定である。
そして、DaiViet証券株式会社を
買収するとともに、
Trustbankが保険会社に出資し、
外国不動産会社と不動産への
投資コンサルティングを行う予定である。

このように、銀行の活動と関係する
財政分野への投資活動拡大は
この数年後、多くの商業銀行が計画しており、
特に、多様な分野で活動する
財政グループに飛躍したいとの思惑を
各商業銀行は持っている。
これは、商業銀行の発展にとって
当然のことである。
特に、現在、
商業銀行の伝統的な営業活動は
段々と厳しさを増しており
競争激化、収益減少の状況を
乗り越えるための策略ともいえる。