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2009年12月17日

ADB アジアの経済成長予測を上向きへ


2009年12月15日、
アジア開発銀行(ADB)は
第3四半期の経済状況に基づいて
アジアの発展途上国に対する
経済成長の予測を上向きとした。


アジア地域に関する特別評価報告書で
ADBはアジア発展途上国が2009年に4.5%、
2010年に6.6%成長すると予測した。
これらの数字は
2009年アジア開発展望報告書
(ADOレポート:9月発表)の
各3.9%、6.4%より高いものである。

アジア発展途上国は中アジア、東アジア、
南アジア、東南アジア・太平洋地域に位置する
45カ国である。

Jong-Wha Lee-ADB経済班長は
「国際経済状況が急速に変動しているので、
常に評価する必要である。
アジア地域の多くは
経済発展展望が9月より好転している。
具体的には財政・金融政策の実施および
ヨーロッパ、日本、アメリカといった
世界の主要国で経済がやや成長していることが
東アジアと東南アジアの成長を支えている」
と述べた。

ADBは中国、香港、韓国、モンゴル、台湾などの
東アジア地域が今年は5.1%、
来年は7.3%成長することと予測している。

また、ベトナムをはじめ、
ブルネイ、カンボディア、インドネシア、
マレーシア、ミャンマー、フィリピン、
シンガポール、タイといった
東南アジア地域については、
今年は0.6%、2010年は4.5%成長すると
予測している。

一方、中国の成長は9月の
ADOレポートと変わらず、
2009年8.2%、2010年8.9%と
予測された。

ただ、ADBは、インドの成長率が
今年7.0%(ADOレポートより1%高)、
2010年に7.0%に達することと予測した。

これらについて、Lee氏は
「われわれは中国の経済成長率が
来年にはもっと高くなると予測するが、
増加率は国際経済状況に依存する。
世界の三大主要国の経済回復はまだ弱く、
リスクがまだ存在している。
そして、インドについては、
物価上昇等の問題もあり、
政府と中央銀行が慎重に
政策を実施する必要がある」
と述べた。



投資紙 2009年12月16日

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