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2010年02月22日

2010年ベトナム経済 積極的な発展展望


Young アジア太平洋地域会長によると、
様々な問題に直面しているベトナム経済は、
2010年に積極的に発展する展望があり、
GDP成長率が6%以上に達する可能性がある。
これについて、Jim Hassett氏が、新年に、
以下の見解を明らかにした。


Q:2010年にベトナムのGDP成長率が6%以上に達すると
 確信している根拠は?


A:2009年は、世界中が経済衰退の状況にあったが、
 ベトナム経済は高い成長率に達した。
 特に、アジア地域の経済成長率は非常に低く、赤字になった国もあったが、
 ベトナム政府は経済危機を乗り越えるために、
 為替レートシステム、証券市場、金市場の管理、
 経済引き上げ政策の実施など、柔軟で有効的な対策を実施した。
 これらの成果と2010年の国際経済の明るい動きによって
 ベトナム経済は今後、積極的に発展する展望がある。

Q:高い経済成長率に達するには様々な問題があるが、
 その中でも重要と思われるのは?


A:「ベトナム証券市場は、外国投資を調達するために
 短期間にどのような改善を行う必要があるか」との問題に、
 David Sun-Ernst & Youngアジア太平洋担当会長は、
 「証券市場が健全な発展をするためには、透明性、有効性、安定性の
 3つの要素を確保する必要がある」とした。

 透明性は株価、取引成績に関する規則を充分に整備すること、
 上場企業の情報を客観的かつ忠実的に、期限通り提供することである。
 証券市場の有効性とは、経済、企業、投資家に対し、
 利益を与えることである。
 安定性は、法律システムが充分に整備されて安全に運営され、
 市場のリスクを最大限に減らすことである。

 ベトナム証券市場では、これら3要素が改善されたが、
 これからも更なる改善に向けて努力する必要がある。

 ベトナム経済は2010年に、2009年より高い成長率に達するために、
 貿易収支のバランスが悪いことや、国家予算の超過支出増、
 インフレ上昇、不動産市場のバブルや証券市場の変動など、
 多くの問題に挑戦しなければならない。
 また、国際経済が安定した回復を見せるまでにも、
 最低1~2年かかる可能性が高い。

Q:これらの問題を乗り越えるために、ベトナムはどんな対策を
 優先すべきか?


A:まず、安定したマクロ経済を確保することが重要である。
 アジア地域内と世界の各国は、国家競争力を高めるために
 様々な制度、対策を実施している。
 これらの目標は、経済が早期に安定的に回復することである。
 ベトナムはこれまでも努力してきたが、今後も引き続き積極的に
 努力する必要がある。引き続き改善すべき分野は、
 国家レベルと企業レベルの経済の再構造、
 国営企業の民営化の促進、インフラ整備(ハード面とソフト面)、
 営業環境の改善等である。

 ベトナムがWTOに加盟した2年後のFDI資金の構造は、
 不動産と観光分野に次ぎ、工業分野が3番目に位置づけている。
 FDIは低い賃金の利益を重視していて、付加価値の高い分野、
 ハイテク分野にはまだ注目していない。
 付加価値を与える経済成長を達成させるためにも、
 やるべきことはまだ沢山ある。



証券投資紙 2010年2月22日

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