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2010年04月02日

越航空市場 新規参入で発展促進に期待


交通省は、ベトナムでの格安航空輸送業が、
既存の交通輸送に適用されている保安規定に、
違反しないことを言明した。


これは、Pham Quy Tieu次官が署名した
書簡No. 1754/BGTVT-VTで掲載されたものである。
同書を通じ交通省は、格安航空会社-AirAsiaが、
2010年2月中、越民間航空会社-VietJet Airの株式の30%を購入することを、
首相に報告した。

法律違反にはあたらない

現行の規定と政策では、Vietnam Airlinesの様な公的機関が、
外国投資案件に対して建議することは許可されていない。
一方で、ベトナム航空輸送市場では、
オーストラリアのQantasが、
格安のJestar Pacific Airlinesに投資した案件もあった。

企業法、投資法、航空法、議定No.76/2007/NĐ – CPでは、
一外国投資家が、ベトナム航空会社に
最大30%まで投資できることを規定している。
航空会社における外国投資家の所有率は最大49%までに制限されている。

AirAsiaがVietJet Airへの投資を通じ、
新規航空会社を設立する可能性について、ベトナム交通省は、
現時点では投資家の名義変更のみに留まり、
取引名義、資本金、会社名等の変更はない、としている。

ベトナムの現人口8,600万人のうち、
約1,000万人が航空輸送を利用しているといわれる。
当然、まったく飛行機を利用しない人も多い。
Vietnam AirlinesとJestar Pacificの統計によると、
現在、格安航空券を利用する人が、
既存の航空運賃での利用者に比べ、多くなっている。

2009年、Vietnam Airlinesの国内利用者は620万人に達し、
前年比+17.6%となった。
Jestar Pacificの利用者は200万人、前年比+30%であった。
現在、Vietnam AirlinesとVasco(Vietnam Airlinesの子会社)とが、
ベトナム国内航空輸送の70%以上シェアを占めている。

航空総局によると、ベトナムの航空市場全体が、
2009年に8.4%の成長率を達した主な理由は、
国内市場の急成長によるものであるという。
2009年、Vietnam Airlinesは実に940万人を輸送し、
前年比+6.64%となった。
国内市場も併せて急成長し、+17.6%となった。

VietJet Airの参入は、ベトナム航空市場にとって、
より競争力を高め、発展を促進させるものとして、期待されている。
現在、ベトナムで最初に設立された民間航空会社が、
Airbus A3203台の借入契約締結に向けた準備を進めており、
2010年5月から活動開始する予定となっている。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年4月2日

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