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2010年04月08日

経済回復に向けて WB公定歩合引上げを助言


世界銀行(WB)はベトナム政府に対し、
インフレ上昇や、外貨不足を改善させるためには、
VND金利の引き上げが必要である、との見解を示した。


WBの専門家は、金利引き上げの必要性について、以下の理由を挙げている。
まず、インフレ圧力の軽減。
そして、外国投資資金の再流入である。
USDを保有する市民が、VNDへの両替を行えば、
外貨不足の軽減にも繋がる。

上記は、4月7日、ハノイ市で発表されたWBの意見であるが、
ベトナム政府と国家銀行は、
経済の資金源改善のため、調達金利や貸出金利を
引き下げる方向に力を入れている模様だ。

WBはこうしたベトナム政府の姿勢に対し、
「経済成長を支える政策の実施が、インフレ上昇により遅れるようになり、
 ベトナム経済は今後不安定になる恐れがある。」との懸念を示した。

Vikram Nehru-世銀東アジア経済最高顧問は
「年初2ヶ月のベトナム国内の状況を見ても、
 インフレの上昇は懸念すべき事態である。」と評している。
VNDの金利を物価上昇率相当に引き上げなければ、
投資家や輸出会社は外貨を引き出すことができない。
そのため、自由市場の為替レートは規定の変動枠を超える事態となる。

ただ、WB専門家は、現在までのベトナムの成長は
良好である、との評価をしており、
今年の第1四半期の経済成長率は前年同期比+5.8%を記録している。
Martin Rama-在ベトナムWB最高経済顧問は、
ベトナムは、数分野に渡って期待を上回る業績を上げた、と評価し、
経済状況は年末にかけて順調に回復するだろう、と分析した。
WBによると、2010年の経済成長は6.5%と予測されている。

ベトナムは今まで低所得国家である、と言われてきた。
中級国家となるため、ベトナムには、
公民関係、公共機関の管理、企業経営の更なる改善が求められている。

今年、東アジア地域の経済成長は7.8%(去年11月の予測)から
8.7%に引き上げられた。
2009年は東アジアの成長率が鈍化し、
前年の8.5%から7%に下がる結果となっていた。

中国は現在、世界経済が回復に向かう中でも先鋒国となっている。
ただ、中国の経済成長と輸出額の成長率は、
まだ目標達成には至っていない。
経済引き上げ策が長く続けば、
アジア地域全体の成長にも影響を及ぼしてくるはずである。



Vneconomy.net 2010年4月8日

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