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2010年04月15日

ADB報告書 「マクロ経済の安定を」


2010年4月13日の午前に発表された
アジア開発銀行(ADB)の報告書
「2010年のアジア開発展望」によると、
厳しい年度政策と金融政策の実施により、
ベトナムのGDPは、2010年と2011年に
それぞれ6.5%と6.8%と予測された。


報告書によると、
ベトナムの経済引き上げ対策が
インフレの上昇とVNDの切り下げに対して圧力をかける。
そのためADBは、
急速な成長を達成するための政策より
マクロ経済を安定させる政策を実施し、
低・中所得国として
安定的な発展を確保するために
経済活動の成果を改善するべきだと考えている。

マクロ経済の安定性が
投資家の信用を高め、
多くの外国投資資金を調達するための重要な要素となり
外貨準備資金も増える。

小西歩(Ayumi Konishi)–ADBベトナム事務所長は
「ベトナム経済活動の成果が改善されないと、
より高い経済成長率を達成するための努力が
インフレの上昇に対する圧力と
VNDの切り下げに対する圧力を高める。」と述べた。

発展展望はリスクと共に存在

ベトナムのチャレンジ事項は
経済成長の促進と共に、
マクロ経済の安定を確保することである。

国家予算の超過支出を
GDPの8.3%相当を目指し、
公定歩合が去年末から引き上げられ、
2010年の資金貸出成長率は25%を目標とした。

これらの政策により、
2010年にGDPは6.5%、2011年には6.8%、
インフレの平均上昇率は2010年に10%、
2011年に8%と予測される。

ADB専門家はマクロ経済の安定と共に、
ベトナムへの外国投資資金が
2010年に大きく増加すると考える。

また、輸出も外国の需要の変動によって増加する。
世界の工業発展国の経済が回復してきており、
外国の観光客やベトナム僑の送金も増え、
ベトナム国内の成長及び輸出価格の上昇によって
輸入額が輸出額を上回ると予測される。

中長期的な予測は、
2011年中に高成長した
輸出、観光、ベトナム僑の送金が国家超過支出が上昇、
GDPの5.5%を占める。
また、世界経済の回復により、外国投資資金が増加する。
全体の清算バランスシートが2011年は黒字となり、
準備資金を引き上げる。

しかし、小西所長は
経済が発展している国のリスクについても
述べている。

「厳しい金融政策と財政政策が
充分に実施されない場合には
インフレ上昇が計画より高くなり、
現在の国家超過収支状況がさらに悪化する。」

小西所長は、物価の調整、
輸入の制限等の行政的な対策の実施、
VNDの切り下げが
物価の上昇及び輸入額を減らすが、
外国投資家の信用性は低くなる。

目の前の挑戦

中長期の貸出に対する金利の上限撤廃は
政府の正しい動きである。
しかし、
Yumiko Tamura-ADBベトナム事務所副所長によると、
短期貸出に対する
金利支援政策の実施が終了したこと、
金融引き締め政策が状況を悪化させる。

また、政府が非常に重要視している
経済成長への解決すべき問題点は
インフラ整備、民間セクターの調整、
質の高い人材の不足である。
同時に経済活動の有効性を高めるため、
国営企業の再構成に力を入れる必要がある。


InfoTV 2010年4月14日

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