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2010年10月02日

2010年越証券市場 3つの課題


マクロ経済の変動と年末の証券市場の変動について、
多くの専門家が、ベトナム政府が国内外の投資家の信用を高めるために、
具体的な対策を実施することに、大きな期待を寄せている。


三つの課題

(1)各国政府が経済引き上げ対策の適切な運用を検討している。
EUとアメリカは、この問題について協議した結果、
現在の国家予算の支出超過を、半減すべきであるとのことで合意した。
適用されている方法は、国家予算の支出を厳しく制限するものである。

(2)多くの国で経済バランスが取れていない状況である。
二次的危機が発生する確率は20%以下と予測されている。
東アジア地域の多くの国で、貯蓄資金が投資資金上回っており、
資金力は強いといえる。
東アジア地域は、各国での需要を引き上げるとともに、
地域内の需要引上げが積極的に行われている。

(3)現在、各国の政策決定機関が関心を示している問題は、
金融機関(G20,IMF等)の改善である。
Basel 3の新基準に合わせる安全比率の調整が、
じきに実行される予定となっている。
東アジア各国はこれらの新規定を歓迎しているが、
自国に直ぐに適用することはできない、と認識している。
各国は経済状況に合わせて、適切に動く必要がある。

ベトナムのマクロ経済は他国同様、変動しているが、
ベトナム投資家業界は、
金融市場と証券市場に注目し過ぎの傾向があり、
製造業や他分野を後回しにしている状況である。

2通りの見方

ベトナム経済の状況については二つの見方がある。
ひとつめは、ベトナム経済は
経済指数、成長率、工業サービス業の成長状況を見て
順調に発展していると言う見方である。
こちらの見方では、投資資金はベトナム市場に戻ると考えており、
「ベトナム経済は成長を続け、
 マクロ経済の安定を中心にコントロールするべきである。
 ベトナム政府は厳しい金融政策を実施した方が良い」
と言う意見が大勢を占めている。

ふたつめは、為替レートのリスクを含む
マクロ的なリスクに配慮すべきである、と言う見方である。
インフレが7%以上になると、マクロ的政策の実施は統一できない。
マクロ経済、金融政策、財政政策が統一して実施できない場合、
財政的なトレーディングを勧めることになる。
また、国際清算バランスシートのリスクもある。
貿易収支の赤字と国家予算の支出超過のリスクも非常に高い。
これが為替レートに対して大きな圧力をかけている。

多くの専門家は、現在までの政策の適用は混乱しており、
年度政策と矛盾しているという。
ベトナム経済にとって目前の問題は、
インフレの急上昇と、急速成長の圧力である。



InfoTV.net 2010年10月1日

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