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2010年10月25日

高すぎる金利 各所に問題


インフレは資金供給及び金利の状況によるが、
ベトナムでは金利が高い数値で維持されており、
インフレの上昇に対する懸念はない。


Le Xuan Nghia-国家金融財政監査委員会副委員長によると、
現在のベトナムの実質金利は4%近くで、
世界と比較しても非常に高いため、インフレ上昇の恐れがない。

ただ、現在、金融政策を適用するため、
金利等の市場調整手段が強引に使われており、
効果的に活用されていない。

Q:各銀行が金利下げの呼びかけに対応し、
各期限の金利を年間11%に下げ、
10月15日までの金利より0.2%減らしたが、
貸出金利は変わらない。この現状についてどう考えるか?

Le Xuan Nghia:各商業銀行が金利下げの趣旨に賛成したが、
国家銀行が同時に支援対策を実施しないため、
金利を下げる割合が非常に小さく、効果も低い。
金利を下げるためには各銀行と国家銀行が、
同時に政策を実施する必要がある。

また、現在の状況では国債の金利を下げることができない。
また、10月1日より(通達No.13と通達No.19/2010/TT
-NHNNの有効日)、各商業銀行が困難に陥っている。

国家金融財政管理委員会の統計によると、
ベトナム銀行の調達資金の稼働率は平均96%に達していたが、
今年前半に約92%にしかならなかった。
また、10月1日より同稼働率が80%に落ち込み、
資金の貸出が困難になっている。
調達資金の稼働率を80%以下に制限することは
市場に大きな影響を与える。

Q:金利市場が無理に管理されることは
他の金融・財政管理手段にどの様な影響を与えるか?

Le Xuan Nghia:現在、国家銀行が困難な立場になっている。
市場では短期期限と長期期限の預金金利が然程変わらず、
期限の意味が徐々になくなっている。

中長期に貸し出せる資金が、短期調達資金の
30%以下に占めることが規定されたことは
あまり合理的なことではない。
各銀行が規定を避けるため、2年期限で預金しても、
いつでも引き出すことができる、と顧客と交渉している。

同様に無期限の預金を有期限の預金に変えることもできる。
機関の預金の25%を貸出すことも、監査しにくくなっている。
この貸出資金について、計算ができないため、
国家銀行も常に監査する人材がいない。
そのため、金融政策の管理の情報は余り正確ではない。

Q:年末にインフレが高く上昇する傾向がある背景において、
国家銀行が金融政策を緩くすることを期待できるか?

Le Xuan Nghia:金利が高いと、インフレの上昇に対する恐れもない。
インフレは資金供給及び金利に付随する。
現在、ベトナムでは名義金利が12%近くになり、
今年のインフレが8%以下を抑制する目標によって
実際の金利が年間4%になる。
この金利は他国より高すぎるため、企業が耐えられない。
そのため、国家銀行が資金供給源を拡大する必要がある。



InfoTV.net  2010年10月25日

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