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2010年11月03日

2011年ベトナム経済 成長の勢い続くか


Edward Lee Wee Kok-Standard Chartered
ベトナムアジア地域為替レート戦略研究部長は
「ベトナム経済は、今後アジア地域の中でも
高い成長を遂げるグループに入り、
その成長率は6.7%(2010年)から7.2%(2011年)に引き上がるだろう。」
との評価を下した。


Edward Lee Wee Kok氏は以下のように述べている。
為替レート変動の影響から、
外国投資家はベトナム国債市場への参入に対し、懸念を持ち続けている。
マクロ的な要素が経済成長を支えている一方で、
VND安は、投資家の決定に影響を及ぼしている。
ベトナム国債市場への外国投資資金の流入は、
今年はあまりないだろう、と言える。

我々はベトナム国債市場に流入した
外国資金の統計を出しているわけではないが、
アジアの他国に比べるとかなり少ない。
例えば、インドネシア国債の30%、マレーシア国債の24%、
韓国国債の14%、タイ国債の9%、フィリピン国債の7%は、
外国投資家が保有している。
外国投資家の購入能力が、国債供給額を上回るため、
こうした外国投資資金が、これらの国の資金源となっている。

そこで、真っ先に考えることは、為替レートの問題である。
アジア諸国が発行する国債に投資した外国投資家は、
金利が魅力的だっただけではなく、現地通貨高も目指している。
実際、マレーシアとタイの国債金利はベトナムより低い。
しかし、2カ国の国債に外国投資資金しっかり投入されている。

2011年末まで、USD/VNDの為替レートは1USD20,800VNDとなり、
現時点より6%上昇すると予測されている。
原因は二つ。
1.インフレ上昇、食料食品価格の上昇、
2.ベトナム国家収支に関連した貿易赤字。
ただ、VND安が経済成長を止めることはなく、
ベトナム経済は今後も成長が続くと予想される。
ベトナムはアジア地域の中でも高く成長する国となり、
2010年に6.7%、2011年に7.2%を達成するだろう。



Vneconomy.net  2010年11月3日

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