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2011年05月11日

EU企業の期待感 一時的に減少


5月9日、ホーチミン市で、駐越EU企業協会は、
4月末EuroCham(駐越EU商工会)が行った
2011年第2四半期「営業指数」調査の結果を公表した。


この第2四半期、ベトナムで活動しているEU企業の営業展望は、
先期から9ポイントを減少し、
79ポイントから70ポイントに下がった。

調査対象となった企業のうち、大半が営業状況は良し、と回答した。
しかし活動状況を3段階に分けた場合、
Cランクで活動している企業の比率が、19%から28%に増加した。
また、A、Bランクで活動している企業の比率は、
64%から56%に減少した。
ただ、今回の調査は、EuroCham構成員の51%しか参加しないものだったが、
第1四半期の調査には72%の企業が参加していた。

この結果を見ると、EU企業のベトナムに対する期待感が
薄まっていると言える。
営業展望を悲観視する指数は、
第1四半期の8%から16%にアップした。

さらに、第2四半期に、業績がより困難になるとの意見が19%あり、
先気より8%増えている。
こうした状況から、EuroCham構成員は、
2011年の投資計画をまだ展開していない状況となっている。

ただその一方で、59%の企業が、
質の高い労働人材に対する給与を引き上げる、と発表しており、
前回の5%アップの意見がそのまま維持されている。

さらに45%の企業が、一般労働者に対する給与を、
10%アップさせる予定である、と答えた。

現状、今四半期には厳しい見方が目立つものの、
長期的には、ベトナム市場の成長に大きな期待をしているという。
そのため、成長展望目標について、
47%の企業が、今年業績成長率は、
8%に達するとの予測を行っている。

また、51%の企業が投資を促進したい、
26%の企業が現状を維持させたい、と回答している。
つまり、現状は一時的な問題とみなされているのだ。

EU企業が、最も懸念を示しているのはインフレである。
駐ベトナムヨーロッパ企業協会専用社長Matthias Duehn氏は、
EU企業、ベトナム国内のインフレの圧力に対して高く関心していると述べた。

第2四半期の調査結果によると、72%の企業が、
インフレが10%以上上昇する、と回答した(先期は47%だった)。

また、VND/USDの為替レートの問題についても、
EU企業の見解は厳しい。
52%の企業が、VNDはさらに6~8%下がり、
年半ばまでは現在の価値で確保することができるが、
年末までには57%の企業が、8%以上引き下がるのでは、
との見方を示している。

ただ、年間通した見方としては、
53%の企業が、ベトナム経済が2011年の経済成長率について、
約6%に達すると考えている。
これは、先期の調査結果では、
26%の企業からしか、賛同を得られなかった意見だ。



Vneconomy.net  2011年5月11日

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