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2011年07月01日

HSBC、ベトナムのマクロ経済指標を発表


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HSBCはベトナムの再融資金利が現在の年間14%から17%まで
上昇すると予測した。


先頃、HSBCは2011年第3四半期の全世界経済報告書を発表しており、
それによれば国際経済の成長率が減少している。この原因は先日起きた
東日本大震災と考えられるが、これが主な原因ということではない。
物価の上昇が収入に圧力をかけているため、商品やサービスに重要な
影響を与えているのだ。欧州各国の経済成長が遅れているのが典型的な
例として挙げられる。

HSBCの予測では、2011年にベトナムのGDP成長率が6.1%を達成する
可能性があり(第3四半期のGDPは6.3%、第4四半期が6.9%)、
タイの4.4%やフィリピンの5.2%、マレーシアの5.7%を上回るが、
シンガポールの6.2%やインドネシアの6.5%を下回っている。

しかし、ベトナムのインフレ上昇率は16.7%に達すると予測されており、
24.1%というアルヘンティナのインフレより低く見込まれている。

また、HSBCは2012年にベトナムのGDP成長率が7%となり、インフレの
上昇率は9.7%以下に減少すると予測している。

USD/VNDの為替レートについて、HSBCは第3四半期には1USDあたりで
2万1,500VNDに上がる可能性があり、これが2012年の第2四半期末まで
維持されると見込んでいる。

消費に関しては2011年にベトナムの消費が5.7%の増加を示し、2012年は
6.3%に増加すると予測されている。他のアジア諸国の成長率と比較すると、
ベトナムの消費成長率は中国、インド、マレーシア等の国より低い。

投資資金の調達でHSBCが立てた予想は、2011年にベトナムの投資成長率が
4%に達し、2012年には4.8%を達するというもので、これは他の国よりも
かなり低い数値となっている。

また、HSBCは輸出活動についてベトナムが世界で最も高い輸出額成長率を
有する国の一つであり、今年中に23%を達成し、2012年には24.6%になると
予測している。これはアジア太平洋地域の平均成長率9%を大きく上回る。

輸出活動とともにベトナムの工業生産も高い成長率を示すと予測されている。
具体的な数値として2011年に14.7%、2012年に15.4%の達成が見込まれる。

2011年にベトナム国家超過支出はGDPの4.8%、2012年に4.5%になるとの
予測が示されている。

他にはベトナム国家収支の赤字がGDP比で6.9%となり、2012年には5.7%に
減少すると予測される。他の国は国家収支が黒字となっており、シンガポールの
黒字はGDP比で19.9%を達成し、来年には22.6%に達すると予測されている。

HSBCではベトナム政府が今年の資金貸付成長率を20%以下に抑えるために
必要な対策を継続して実施している。それらの政策を通じてベトナム政府は
インフレを抑制するとともにマクロ経済を安定させる。


Sanotc.com  2011年6月30日

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