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2011年11月28日

2012年 状況予測困難


Tran Dinh Thien-ベトナム経済研究家は
「国際経済の中でも、ベトナム経済の基本的指数は
他国より低い。この状況は、2012年に必ず繰り返し、
さらに厳しくなる可能性がある」と述べた。


インフレ高騰

先週、ANZ銀行主催の「国際経済状況
及びベトナムマクロ経済」セミナーにおいて、
Thien専門家は、2011年の影響で、2012年にベトナム経済成長は
引き続き減少し、インフレが高まり、輸入超過額と
国家予算超過支出が大きくなるため、VNDが弱い、と発表した。
特に、この状況が長年で続いたため、
高いインフレとともに経済成長が「大量に投資すると、
経済成長が減り、インフレがさらに高く上昇する」という
悪循環となっている。
計画投資省は、来年、GDP成長率が6%を達し、
CPIが10%以下に抑制されると発表したが、
Thien氏は、2012年にGDP成長率が、各前年より更に低くなり、
インフレ抑制及びマクロ経済安定させるのための予算が
大幅に削られると考える。

実際、2011~2012年、ベトナム経済活動展望に関する
Standard Charteredの報告書では、
「2012年にベトナム政府は、前年の問題に直面する。
それは、VND安や資金貸付成長の抑制だが、
他の経済活動も支えなければならない。
このベトナム政府の努力は、国際経済や輸出活動の
変動による影響を受ける」と掲載した。
Standard Charteredの専門家は、ベトナムの実際のGDP成長率が、
2012年に6.3%に達し、2013年に6.5%に達すると予測した。
また、インフレは、今年の12月の19.7%から
2012年第2四半期末に11.3%に減らし、
2013年8%に減らすと予測した。

Standard Charteredは「インフレが2012年第2四半期末と
第3四半期の頭に10%以下に下がると期待しているが、
インフレが下がっただけで、今後の財政計画を
緩くすることはできない。VND下落の圧力がまだ存在している。
VNDが国家予算の支出超過、及び外貨準備資金の低下かから、
2012年に引き続き下落する可能性が高い」と分析した。

つい最近のベトナム経済研究報告書の中で 、ANZは、
ベトナムのインフレが、今年18~19%に達すると予測した。
そうなれば、インフレは、今後の12ヶ月の政府の政策にとって
大きな問題となる。
Paul Gruenwald ―ANZアジア太平洋地域担当経済最高顧問によると、
各種金利が2012年の前半までそのままで維持され、
インフレが10%以下に抑制される場合は、
金利が引き下げられる。最大のリスクは、財政政策を緩くする時期を
見誤ることである。
ANZの予測では、国家銀行の再融資の金利は、
2011年末に年間13.3%に達し、2012年には12.5%を達する。
CPIは2011年に18.7%、2012年に13.8%を達する。


為替レート:新圧力

Standard Charteredによると、為替レートは
5月から7月まで急上昇したが、今後、
新しい圧力に直面する。
USD/VNDのレートが、正式取引上限(1USD21,450VND)より
高くなった。輸入超過額も、年初9ヶ月で76億USDを達し、
今年、120~150億USDに達する可能性がある。

ベトナム政府は、今年末までは為替レートを
安定的に維持することができるが、
VNDは2012年に引き続き下落する。
そのため、USD/VNDの為替レートが、2012年第1四半期と
第2四半期に1USD21,400VND、第3四半期と第4四半期に
1USD22,000VND に調整されると予測されている。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年11月28日

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