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2012年10月29日

ベトナム経済 翌年も悲観的見方大


専門家や企業の多くが、2013年のベトナム経済について、
現状の目覚しい改善は難しく、
企業は年明け以降も、多くの危機と課題に直面するだろう、
との見方を示している。


トップクラス企業クラブ(LBC)の役員に対する調査を行った結果、
2013年以降の経済状況について、
46.9%が今年と余り変わらない、
29.7%が今年よりも悪化する、
23.4%が今年より良くなる、と回答した。

調査対象となった企業のうち、50%がM&Aに参加せず、
引き続き自分で活動し、マーケットシェアを維持し、
場合によっては生産を拡大するという。
一方約20%は、M&Aを通じて会社を開発したいと回答している。

米ハーバード大学の専門家は、
今後12ヶ月のベトナム経済について、
まだリスクと課題が山積している、との評価を下している。
詳しくは、マクロ経済では今後しばらくは国際市場の需要がまだ低く、
ベトナムの主な輸出先市場の成長が遅い上、
国内市場の需要も低いこと、
インフレと経済状況の停滞による負担が大きいため、
消費能力が減っていること、などを挙げている。

LBC会長Pham Phu Ngoc Trai氏によると、
投資資金の調達はまだまだ非常に厳しく、
大量の資金は不動産投資計画で埋められている、という。

また、来年以降の経済に影響を与える他の要素としては、
輸出製品の生産が、輸入資材に大きく依存することが挙げられる。
特に、中国からの輸入資材である。
こうしたことから見ても、ベトナム経済は、
海外の状況に大きな影響を受けていることが分かる。

ベトナム商工会議所会長-Vu Tien Loc氏によると、
経済危機が長く続いた影響で、
3分の1の企業(約20万社)が市場から撤退したという。
残り40万社の中でも、健全な経営状態で活動している企業は少ない。

そんななか、業績黒字企業の大半は、役員も若く活発に活動している。
こうした企業はマーケットシェアを維持しているだけでなく、
営業成長率の30~50%を維持している。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2012年10月29日

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