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2012年11月12日

不良債権の80%を占める経済分野とは


今年上半期終了時、ベトナム経済の不良債権のうち、
全体の80.49%を占める経済分野が6つあることが明らかになった。


金融機関、経済分野別の不良債権の実状に関する情報が、
国家銀行総裁-Nguyen Van Binh氏から
国会の質疑応答で明らかにされた。

それによると、2012年6月30日までの
各金融機関・財政機関の報告を元にすると、
不良債権の総額は119.139兆VND、
貸付総額の4.49%を占めているという。
一方、国家銀行の監査、調査によると、
2012年6月末まで金融機関・財政機関の不良債権は、
貸付総額の約8.8%を占めるという。

この不良債権は、最近発生したものではなく、
長い期間に渡って貯められたものである。
特に、マクロ経済対策の緩和を実施した時期に多く発生したようだ。
これらは、2011年第4四半期以降の業績悪化、
資金貸付の落ち込み、
政府による、金融機関の再構築対策の影響を受けて、
明るみに出てきたものである。

金融機関のグループ別の不良債権構造については、
国営商業銀行グループの不良債権が、同グループの貸付総額の3.76%を占め、
金融システム全体の不良債権の44.26%を占めている。

同様に民間商業銀行グループの不良債権も、
それぞれ4.73%と35.3%を占めている。
財政会社グループでは12.27%と7.2%、
資産管理会社グループでは44.72%と6.7%、
人民資金貸付基金では1.4%と0.45%、
外国銀行グループは2.86%と5.2%となっている。

不良債権の多くを占める6分野

2012年6月末までで、
6つの経済分野の不良債権総額は96兆VND近くに達し、
経済全体の80.49%を占めているという。

具体的には加工産業・製造産業の不良債権は、
同分野全体の債権の4.33%を占めており、
システム全体の債権の22.5%を占めている。
同様に、不動産とサービス業では、それぞれ7.83%と19.25%、
卸・小売・自動車・バイク修理・機会修理分野がでは、
それぞれ4.16%と18.52%、
運搬・ロジスティック分野では、それぞれ11.61%と11%、
建設分野では、それぞれ4.81%と9.5%となっている。

不良債権の解決方法について国家銀行は、
大規模な不良債権を処理できる資産管理会社の設立を政府に提案した。
その中では、不動産の担保資産があるものを中心に処理していくという。

統計によると、2012年第2四半期以降、
不良債権の増加が徐々に鈍くなる傾向にあるという。
具体的には、1月の7.29%から6月は1.2%に減少した。


InfoTV.net  2012年11月12日

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