ブルーチップ ベトナム投資ニュース

Colliers International 不動産研究コンサルティング会社は、2011年前半の
オフィスリースを中心に報告をまとめた。

それによると、今年の前半でアジア太平洋地域におけるオフィスの借料は
2.9％の増加を示したが、空きスペースの比率は121ポイント(bps)と減った。

Colliersの研究調査結果では、Aレベルでのオフィス借料は香港が最も高く、
次いでロンドンのWest Endとなっている。パリが東京に代わって第3位、
ロンドン Cityが5位だった。

アジア・太平洋ではAレベルオフィスの空室率が11.42％に減ったが、借料は
今年の前半で2.9％の増加となった。

これにより、香港でのAレベルオフィスの借料は１㎡あたりで年間213.70USDと、
世界最高値となった。ちなみに東京は104.91USD、シンガポールが87USDであり
アジア地域では2番目と3番目に高値である。

Colliers Internationalアジア市場研究コンサルティングのSimon Lo社長は
「今年の第3四半期時点でアジアの借料は高く、空室率が減っていたが、借用の
ニーズは減少の傾向を示している。理由としてはヨーロッパの公的債務増加、
アメリカが安定した発展を見せていないことへの懸念だ」と述べた。

また、外国の大手企業が子会社の合併も含む活動規模の拡大計画を中止したため、
現地企業は借用ニーズを安定的に維持できる。

アジア地域ではオフィス建設工事が積極的に行われている。Bangalore、北京、
Chennan、Delhi、広州、ホーチミン市、Munbai、上海、東京などの都市における
建設面積は今年半ばまでで1万3,800万㎡に達した。その中でも、中国の広州は
オフィスの建設面積が世界一であり、3,130万㎡となっている。