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2010年06月24日

子どもの労働者 驚きの実態


多くの政府関係機関の報告は、
最近の子どもの労働者利用に
警鐘を鳴らす。


ベトナム社会労働傷病兵省の統計によると、
2008年には26,027人の
子どもが何らかの就労についた。
また、2006年には約93万人の
子どもの労働者が
各種の経済活動に参加している。

8省市、3つの伝統村に対する
子ども労働者の就労状況に関する調査結果が
ベトナム労働社会科学院により
公表されたばかりで、
その結果は社会を驚かせた。

調査結果によると、
45%の子どもの労働者が
温度、照明が不足環境で働き、
40%が健康に影響を与える
埃の濃度が高い環境で働き、
27%が有毒性のある化学物、
空気の環境で働いている。

また、10~14歳の子どもは
子ども労働人口の72.6%以上を占める。
次いで15~17歳が17%、6~9歳が約10%。

一番よく利用する産業は
農業、商業、サービス分野であり、
工業分野はあまり利用していない。

働く時間は一日平均4~5時間で最長が6時間。
縫製、食品加工、農業等の収穫時期に
1日8~9時間もしくは10時間~12時間
延長される場合もある。

調査対象の8省では
子どもの労働者がよく利用される典型的な仕事は
Quang Ninh省で漁獲、Ha Tinh省で石の開拓、
Quang Nam省で魚の加工、Gia Lai省で自然ゴムの収穫、
An Giang省で煉瓦窯の中の作業、
ハノイ市とホーチミン市で民間縫製工場、水産物工場で
いずれも劣悪な環境で働いている。

子どもたちが就労する原因は
主に生活が貧しいため、親の意識が低く、
無理な仕事で子どもの健康を害することを
よく認識できていない状況である。

国際労働機関(ILO)は
この状況を改善するために
様々な支援を行ったが、
専門家によると、
ベトナムの現在の経済状況では
子どもの労働者利用を制限はできても
禁止することはできない。


Vneconomy.net 2010年6月22日

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