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2011年01月07日

ベトナムの通信分野、2010年売上約60億USDを達成


情報通信省は2011年に入ってベトナム通信市場の
発展が失速し、飽和状態になっていると述べた。
また、政府管理機関も通信市場の状況について
厳しい見解を示している。


Pyramid市場調査研究会社の発表によれば、
2010年のベトナムにおける通信サービスの売上は
59億USDに達し、2007年比で倍増している。

上記の内の大部分は携帯電話サービス分野の売上で、
2015年までは通信分野が最大の売上を占めるとの
予測があり、この要因としては特に3Gの導入による
影響が挙げられている。

同情報通信省はVNPT(ベトナム郵政テレコムグループ)が
2010年に101.569VNDの売上を達成し、2009年と比べて
22%の増加を実現したことで、国家予算に7.855VNDを
納入した実績を踏まえ、今年の計画である100兆VNDを
超える売上を達成すると予測している。

Viettelでは今年の売上を91.134VNDと予測しており、
2009年より50%増を計画している。
また、SPT(SaiGon郵政通信サービス株式会社)では
1.165VNDの売上を達成した。
統計に基づいた電話加入者の数は、現在ベトナム全体で
1億6,288万人に上り、携帯電話の加入者が91.2%を占める。
全般的な報告には通信・ITのどちらかに分類される会社の
成長率が2010年にベトナムのGDPの3倍に到達するとの
見方が掲載された。

しかし、2011年の通信およびIT分野の発展について、
Tran Duc Lai情報通信省次官は、ベトナムの通信市場が
引き続き成長を続けるが、去年より困難で遅くなるという
予想があることを明らかにしている。

Tran Duc Lai次官はさらに、今後は携帯電話サービスの
加入者が約8,600万の人口に対して飽和状態となり、
ニーズを超えることも考えられると述べた。
通信分野はブーム的な発展時期のピークを越えたため、
新しい挑戦の瞬間に直面し、顧客を足止めするサービスの
質改善と種類の多様化を避けては通れないだろう。

携帯電話会社の活動は2010年末より情報通信省によって
厳しく管理されており、携帯電話におけるSIMに対する
プロモーションやプリペイド登録への規定厳格化後には
「SIMのゴミ」と言われる仮想の加入者が激減しており、
携帯電話会社の実力が正しく伝わっていない。


Vneconomy.net  2011年1月7日

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