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2011年06月17日

明るい未来に向かうベトナム企業


ベトナム最大のコーヒー販売会社であるTrung Nguyenコーヒーを
創立したDang Le Nguyen Vu氏は未来に大きな展望を持っている。


1940年代に誕生したTrung Nguyenコーヒーの会長は自社を世界で
通用するブランドにすることを目指しているという。

しかしながら、Trung Nguyenコーヒーは他のベトナム企業と同じく
営業活動は拡大したが、経営に優れた人材が不足している。

Vu氏は「経済の発展が先行しているベトナムでは、労働する人材が
Trung Nguyenのように急成長を遂げた企業にまだ対応できておらず、
特に優秀な経営者と専門家が足りないため、我々はシンガポールに
オフィスを設けて外国の優れた人材を募集している」と述べた。

質の高い経営者と技術者の不足は、ベトナムのような新発展国への
投資家にとっては大きな挑戦となる。

最近の20年間でベトナム経済は、市場化経済に向けての積極的な
改革が進んでおり、そんな中でベトナム企業はマクロ経済の変動や
インフラ整備等の問題に直面している。

ベトナム政府は経済発展を安定させるべく、一連の厳格な財政政策と
金融政策を実施した。これらの維持と国営企業の組織改善が良好に
実施できれば、今後のベトナム経済では安定成長が望める。

若年人口や地理的利便性、そして中流クラスが急速に拡大することは
ベトナムの長期的な投資計画を発展させる潜在的な力が充分にある。

Vu会長は、マクロ経済の変動に関わらず、Trung Nguyenコーヒーの
売上を今年中に2倍まで拡大したい意向だ。

ベトナムの他の日用品生産企業と同様に、Trung Nguyenコーヒーの
顧客は主に中流クラスの人々である。

ファストフードとケーキが主力のPham Nguyen会社は、ベトナム人の
収入増加とともに営業実績が急激に発展している。20年前に小さな
ケーキ屋から起業したPham Nguyen会社が今では1,100人の労働者を
採用し、売上は年間2,500万USDを達成している。現在の営業状況は
非常に良く、 Pham Nguyenは外国人であるChristian Leitzingerを
最近になってCEOとして迎えた。この人物は投資銀行では部門担当者の
肩書きで働いた経験を持っている。この会社の第2世代が営業の管理を
する場合、人材雇用政策を改革して外国人の専門家を採用し、彼らを
重要なポジションに就任させる。この6ヶ月間でPham Nguyenの売上は
40%も増え、四半期での輸出額は2倍に増加した(売上の15%相当)。

同社以外にもVinamilk、Kinh Do、Masan Group、Hoang Anh Gia Lai等、
多くのベトナム民間企業が急速な成長を見せている。

世界銀行による営業環境の格付けで、ベトナムは183カ国中の88位から
78位に順位を上げた。

ハノイの南から50キロメートルの場所に、輸出用ステンレス食器工場を
持っているMidway MetalsのJolly社長は「営業の第1段階で取引関係を
開設することは非常に難しい」と述べている。Jolly氏は外国人であり、
今までの成功には奥さんの貢献が不可欠だったと考えている。「家内は
ベトナム人で、最初から私営業活動に協力してくれました。ベトナム人の
見方が出来ないと最初からつまづく」と述べた。

ベトナムの国内市場は急激に成長しており、賃金の安い工場で働いている
一般労働者は月に100USDぐらいの給与しかもらえず、中国南部の労働者と
比べても1/3という給与状況のため、外国中小企業の多くがベトナムに
進出する機会を模索している。

Jolly氏は「ベトナムに投資しようとする時は、最低10年間の営業経験を
持つ人の意見を参考してください」と述べた。


Vneconomy.net  2011年6月17日

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